繋がる糸 Part.2 (ページ5)

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何事も信用が大事。ページ5

Aは訳がわからない。今目の前には天井と土方さんが見える。しかも土方さんはすごく近い。
そして、なぜだかAの体をギュウギュウ抱きしめてきた。

A「…な、何してるんですか！次の部屋掃除しないといけないんです！のいてください！」

土方「………」

だが、土方は何も言葉を発さない。

なんなのこの人…

悪態をつくA。どうやってこの場から逃げ出そうかと思考を巡らせる。すると、やっと土方が言葉を発した。

土方「なあA。お前、男に普通に部屋に連れてかれてんじゃねえよ。俺だったから良いものを、他の男だったらこんな事じゃすまねえぞ。」

いや、これは私にとっては全然すまされることじゃないんですけど。アンタの基準はどうでもいいよ。

Aは、ジトっとした目で土方を見る。

土方「おい、人がせっかく注意してやってるのになんだそのm＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

「おいぃぃぃぃぃぃ！！！」

突如屯所内に声が響いた。この声は…

「ちょっとー？誰か沖田くん呼んでよ！いや、呼べ！今すぐ呼べ！こちとら命の危機に晒されてんだよ！」

土方「ﾁｯ…また来やがったのか。追い返してやる。」

そう言って、やっとAの上をのいてくれた。Aは、よくこの人には救われるなと思い、少し気になってついて行くことにした。

土方「おい、また来たのかよ万事屋！中ででかい声出してんじゃねえよ！うるせえんだよ！とっとと帰りやがれ！」

銀時「ハイィィィ？！客人に対して帰れなんて失礼だろが！最近の警察は、市民に対してもっと礼儀をだなー…」

総悟「旦那ァ。呼びましたかィ？」

総悟が来た。追いついたAもその隣に立つ。

銀時「あっA！…じゃなくて、沖田くん！これどういう事！」

そう言って総悟にバシッと押し付けたのは、請求書だった。昨日行ったファミレスからだった。

銀時「払ってくれるって言ったよねえ！うちに来たんだけど？！忘れてないよねえ？！払ってよ、絶対！こっちは神楽の団子分も払わないといけねんだから！」

総悟にしがみつく銀時。それを押し返しながら総悟は言った。

総悟「分かってやすよ、旦那。俺は、約束を破った事なんざァ一度もねェでさァ。」

いや、一日一回くらい軽く破ってるでしょ、この人は。

Aは即行でつっこむ。心の中で。

総悟「旦那は安心して団子分の事だけ考えてて下せェ。ちゃんと払いやすから。

ま、俺の金じゃねェけど。」

その場の全員が頭にハテナを浮かべた。