言霊って信じる……? ページ26
軽く1時間くらい経ったかもしれない
ようやく涙が収まった
でも私の中の決意は収まることはなかった
「……すみません。もう大丈夫です」
「少し表情がスッキリしたな!A!」
……ん?この声は…
A「近d…」
A以外「「「ゴリラ!」」」
ゴリラ「久々の登場なのに辛辣!
ってか表記ィィィ!俺の初登場の時に戻ってるゥゥゥ!」
なぜか、いつの間にか、なぜか、復活していた近藤。
「もーいーもん!俺帰るもん!グズッ」
近藤が退場しようとする
すかさずAは止める
「ま、待って下さい!皆さんに話したい事があるんです!近藤さん言いましたよね、私が話すまで待つって!今がその時なんです!どこまでちゃんと話せるかは分からないけど、聞いて下さい!お願いします!」
皆と出会って、どんどん喋る量と声の大きさが更新されている気がする…
大丈夫かな、私の声帯…
これから話したい事たくさんあるのに…
少しボリュームは落とそう
「そうかそうか!Aからそう言ってくれて嬉しいぞ!」
各々先程座っていた場所に戻って話を聞く体勢になった
近藤が入ったため少し狭くはなったが
うーん…とはいえ、何をどう話したらいいかわからない…慣れてないからな………うぅ…
なかなか話し始めない私を見かねてか、気遣い上手なメ…危ない危ない…新八さんが助け舟を出してくれた
「今のは見逃してあげましょう…
Aさん、上手く話せなくたっていいんですよ。自分の言いたい事や正直な気持ちを素直に口にすればいいんです。気になる事があったら僕達の方から質問しますから、気張らずに話してみて下さい、ね!」
言葉には力があると思う
こうやって言って貰えるだけでこんなにも気持ちが落ち着くのだから
私の伝えたい事は……さっき、強く決心した事……
言葉に力があるのなら、私でもこの強い気持ちを皆に伝える事ができるのかな……
息を吸う
いつもよりもずっとずっとたくさん…
私の気持ちがきちんと言葉に乗るように……
私の決心が崩れてしまわないように……
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「私は…………私には………自分の存在を証明できるものが……何もないんです」
ポソッと出てきたこの言葉
これが、私の第1回決意表明の記念すべき第一声となったのだった
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回想…?に入ります、多分…きっと!
今も覚えてる→←道を進めていない私の足の隣に誰かの足が見えた
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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時