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恋愛はヒョンな事で始まるってモンだから修羅場だってその分多くなるよね。 ページ20

「ただいま」

自宅が他人の悲鳴で騒がされているにも関わらずその悲鳴の元凶と成り果てたお妙の弟、新八は落ち着いた足取りで部屋へと入った

「病み期の弟差し置いて何騒いでんですか。まあ予想着くけど」

全員に白い目を向けられているお妙、そして近藤であったのだろうソレを見て新八はいつもの事と確信した

「お、ぱっつぁん!いいとこに帰ってきたな!お前の眼鏡治るぞ」

「え、もう分かったんですか!やれば出来るじゃないですか正直ダメかと思ってましたよ!僕がいないとダメですからね万事屋」

「何だと8の癖に!せめて1にしろヨ!そんで眼鏡も1にしろ!」

「名前の数字は今関係ないだろーが!しかも1の眼鏡ってただのモザイクになるから!何も見えねーし!じゃなくて!方法見つけたんですよね、早く教えて下さいよ!」

「まあまあ落ち着け新八君。餌持った飼い主見つけた犬ころですかコノヤロー。ホレ、コイツが答えだ」

銀時がAの手を掴み新八と向き合わせた。気づけばその場は静まっておりAと新八の足元に転がるソレがその事を象徴していた。でもアンタが悪いんだぞ近藤さん。

「え…Aさん…?ど、どういうことですか銀さ…」

「新八さん、今度こそ失礼します!」

Aが新八の眼鏡に手を伸ばした

シュポッ!

A・新「「あ…!」」

ボンッ!

A「あ…?」

なんと銀時が言った通りAが新八の眼鏡を引っ張ると新八の眼鏡が取れたのだ。初めの音はその音だ。まあこれはお分かりだろう。じゃあその後の音は?眼鏡が爆発した音?これはね…

「ちょっと何顔赤くしてんの〜?まさか照れちゃった〜?経験少ない新八君には難易度高すぎた〜?」

そう、これは眼鏡が爆発した音ではなくて、それにかけられた←新八君が爆発した音でしたね。あ、でも眼鏡が爆発した音でも間違ってはないか。新八は眼鏡だし←

「ち、違いますよ!久々に眼鏡と離れられて興奮したんですよ!だから…」チャキ…

「え?」

「てめェ、俺のAにもう近づくな。眼鏡は眼鏡と一生くっついてやがれィ。無理ってンなら今ここでてめェを消す」

総悟の目と刀が新八の首元でギラりと光る。思わず息を呑む新八

「ちょっと本人目の前にして修羅場ですか〜?嫉妬剥き出しか〜?男の嫉妬は見苦しいぜ総一郎君?アレ、Aどこ行った?」

「あぁ、Aならお妙と一緒に台所に行っ…あ…」

その場にいた近藤以外の全員が瞬時に察した





本物の修羅場はこっからだ…と。

食べ物は大切にしましょう、たとえそれがどんなタベモノでも→←遺体を安置する布団に名前ってあったっけ



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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時

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