繋がる糸 Part.2 (ページ19)

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遺体を安置する布団に名前ってあったっけページ19

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

はーいと声が聞こえ、志村家玄関から女性が出てきた

「あら皆さんお揃いで…。すみません、新ちゃん今布団で丸まってて…あら？その子は？」

「あーそうだったな。コイツは…ってあらら、隠れてるよ」

Aは初対面登場で3人の後ろに隠れていた

「じゃあ私から自己紹介しましょうね。私は、新ちゃん…新八の姉の妙と言います。よかったらあなたの名前も教えて貰えないかしら」

お妙はAの目を見ていつもの笑顔で言った。するとその笑顔と口調に安心したのかAはポツリと言った

「椎名A…です。よろしくお願いします…」

無表情ではあったが、3人に頼る事なく言えたのはAにとって大きな進歩なのかもしれない

「あらあなたがAさんだったのね。新ちゃんから聞いてるわ、あの子とも仲良くしてあげてね、よろしく」

中に入るとある部屋へ通された。中には丸く膨らんだ布団があり、傍に神楽もいた

「新ちゃん、銀さん達が来てくれたわよ。神楽ちゃんもごめんなさいね」

「大丈夫アルよ姉御！Aが来たからには全部解決ネ！さあA！新八のメガネ助けてあげるヨロシ」

神楽に促されAはもぞもぞ動き始めた布団に近づきしゃがむ

「し、失礼します！」

Aは勢い良く布団をめくった。するとそこには丸まった新八が…新八…アレ？

「お妙さァァん!!!」ｶﾞﾊﾞｰ!

なんとそこには新八ではなくお妙専属ストーカーの近藤がいたのだった。あまりの勢いの良さにAはｳﾜｯと後ろにひっくり返った

「お妙さん！この近藤勲、布団でずっとあなたの事をまっておりましﾍﾌﾞｩ！」

お妙の拳が見事近藤にクリーンヒット

「ﾊｧ…懲りねえなぁ近藤さんも…大将助けたいのは山々だがなんたて非が全部近藤さんにあるからな…見守るしかねぇよな…」

「あらお久しぶりねぇ近藤さん。そのまま布団にいればいいじゃない。呼吸の止まった状態で。しばらくの間なら安置しといてあげますけど」

「ﾋｨ！ごめんなさい！その拳を降ろしｷﾞｬｱｱｱｱ！」

A「ねぇ、アレなんですか？アレ警察ですよね、アレトップですよね？」

土方「あ、あぁ、そうだな…アレって…」

総悟「今近藤さんと土方をすり替えりゃ俺の手を加えずとも殺せやすねェ。あ、いや俺も一緒に殺…」

神楽「行けェ姉御ォ！ソイツをゴリラに返して土に返すネ！」

銀時「そうやって地球は回ってンだな」

新八よ、早く帰ってきて。
ツッコミの偉大さを感じる今日この頃。