夜中に騒ぐとなんか出る。よ? ページ12
「寒ッ!」
Aは身震いし布団を上へ引きあげた。すると、
ガララッ!
「なら一緒に寝やしょうぜィ」
総悟が部屋に枕を持って入ってきた。
ちょっと、せめて布団持ってきて!いやちがうな…まず、入って来ないで?!
「な、何言ってんですか!嫌ですよ!部屋戻って!」
Aは布団をついに頭まで被り端をぎゅっと握った。これで入ってはこまい。
「なァA、もっとよって下せェ」
そばで総悟の声がした。
「うわあぁ!」
Aは驚いて総悟から離れる。
入れないようにしてたのに!
「ど、どっから…!部屋戻っ…」
「そっちじゃねェ。こっちによれって言ったンでさァ」
Aは布団の中で総悟に抱きしめられていた。顔が一気に熱くなる。
顔見えない位置でよかった…
「ちょっと総悟さん?!離して下さい!ってか本当どっから入ってきたんですか!」
「ンなの足の方からに決まってンだろィ。あと夜中なんだから騒がねェで下せェ。変なのが来ちまうでしょ。ほら、例えば妖怪、マヨ啜りとか…」
「だぁれが妖怪マヨ啜りだ!」
2人は驚いて戸の方を見る。そこには、妖怪マヨすs…土方が立っていた。
「おい総悟!何Aの部屋入…っておい!布団の中にまで入ってんじゃねえ!A離せコラ!」
いやいやいや、アンタまで部屋入って来ないでー!矛盾だらけだよこの人!
「土方さん、男の嫉妬とは見苦しいですぜィ?アンタだってAの部屋の前ずっとウロウロしてたじゃァないですかィ。人の事言えやせんぜェ、このマヨ啜りストーカー。略してマヨすすlist」
「うっまくねーよ!何ちょっとドヤ顔してんだよ!Aもニヤニヤすんな!クッソ!もーいい!」
そう言って土方は自室へと戻って行った。
よかった。よくないけど。ここまできたら総悟さんも一緒に連れてでて欲しかったよ…
Aは総悟を見上げる。もう顔は熱くなかった。
「ねえ、ホントに一緒に寝るの…?」
「当たり前でさァ。ここまできて引き下がれるか」
やっぱダメか…
「ね、ねぇ、じゃあせめて離して?苦しい」
「しょうがねェなァ」
そう言って総悟はAを離した。
あれ?
今夜はパーリーナイト!のはずが、どうせ寝落ちするのがオチ。→←色々な厄災は忘れた頃にやってくる。
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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時