何事も確認が大事。 ページ2
Aは、総悟、土方に挟まれて座っていた。
近藤「よし、みんな座ったな！じゃあ、話を始めるぞ！」
土方「おい、ちょっと待ってくれ、コイツらはいていいのか？」
近藤「あぁ、万事屋達にも関係があるんだ。」
そう言って、近藤は話を始めた。
近藤「昨日、Aが人身売買の本拠地に攫われただろ。俺達は、Aを助けるためにあの男を相手にして、見事に倒した。」
銀時「あっ、それ倒したの俺だから！」
土方「口挟むな！黙ってろ！」
近藤「…それで、その倒した男なんだがな……」
近藤の顔が曇る。
総悟「あの男が、どうしたんですかィ？」
総悟が尋ねる。
近藤「実はな……死体が…無くなってたんだ。」
土方「なっ？！どういうことだよ、近藤さん！」
近藤「詳しいことは分かってねえ。まだ生きていたのか、誰かが回収したのか……考えられる選択肢は沢山ある。
そこでだ。あの男がまだ生きているかもしれないとわかった以上、ほっとく訳にゃいかねえ。世間には、あの男の顔はほぼ知られてねえ。だから、これからもまた被害が出る可能性もある訳だ。
万事屋。お前達に頼みがある。お前達は、あの男と接触した数少ない人間だ。そして、人との交流も多い。もしあの男を見かけたり、噂を聞いたりしたら、どんなささいなことでもいい。俺達に教えてくれないか。」
銀時「……わかった。その依頼受けるぜ。その代わり、こっちにも頼みがあるんだ。」
近藤「ん？なんだ？」
銀時「……Aを、うちでも雇わせてくれないか？」
A「へ？」
Aが驚いて変な声を出す。
総悟「ちょっと待ってくだせェよ、旦那！それはダメでさァ！Aはここで働くことがもう決定してやすし、きっとここで働くだけで手一杯な位忙しいでさァ！だから…」
銀時「そうかよ。なら仕方ねェなァ。…せっかく仕事一緒にしたら、別報酬として甘いもの一緒に食おうと思ってたのによォ…。残念だったなァ、A…。」
A「え…。」
Aがすかさず『甘いもの』という言葉に反応する。そして、総悟を見ると、
A「こっちの仕事も、万事屋での仕事も両方頑張るので、万事屋でも働かせて下さい！お願いします！」
頭を下げた。そして、顔を上げると首を傾げて
「ダ、ダメ…ですか？」
そう可愛く聞いてくるものだから、総悟もダメとは言えずに、
総悟「っ……Aが行きたいって言うなら別にいいでさァ…。」
つい了承してしまうのだった。
近藤「雇い主、俺……」
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作者名：*kuro* | 作成日時：2019年6月9日 23時
