検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:76,349 hit

知らない。 ページ4

風呂から上がると、そこには綺麗に畳まれた着物が置いてあった。
いつもと違う着物に違和感を感じながらも、我慢して着て、廊下へと出た。




廊下をとりあえず適当に進んでいくと、途中、隊士にたくさん会った。
みんな、マジマジと少女を見つめてきたので、自然と俯きがちで早歩きとなっていた。
そのため、前から来た隊士に気づかずにぶつかってしまった。


少女「ヒッ……」


口から引きつった声が出てしまったが、謝ろうと恐る恐る顔を上げると、そこには、先程の青年、沖田総悟が立っていた。


総悟「大丈夫でさァ。俺だ。沖田総悟だ。」


と、少女を落ち着かせるように、土方と話している時とは想像がつかないような優しい声音で語りかけた。


総悟「風呂に入ってサッパリしたろィ。ちっとばかり話を聞かせちゃァくれねェか。」


優しく少女へ聞いた。
きれいな優しい笑みを浮かべて。
そう、優しい笑みのはずだった。











総悟『まァ、俺の前じゃァ、拒否権なんてモンはありゃァしねェがなァ?』









が、次の瞬間には、真っ黒な笑みに貼り変わっていたのだった。




最初と全然違うじゃん。




少女が、総悟に対してこんな失礼なことを思っていたのを、総悟は知らない。





























見知らぬ少女が廊下を歩いている。

隊士1「なあ、あの子めっちゃ可愛くね?」
隊士2「うお!ホントだ!めっちゃかわいい!
ちょっとお前声掛けてこいよ!」
隊士1「え?!ムリだよ!」


少女をマジマジと見ていた隊士達がこんな会話を繰り広げていたということを、少女は知らない。

=ゴリラ→←自身と鏡と、そして____



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
51人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。