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青春は楽しんでなんぼ。 ページ18

A一行は、無事ファミレスへと到着した。
テーブル席で、Aの前に銀時、横に総悟が座り、銀時の横に新八、神楽の順に座った。

銀時「さあて、何頼もっかな〜!パフェは絶対として〜……」

神楽「すみませーん!これと、これと、これと、これと、……」

2人はもう必死である。
挟まれている新八が申し訳なさそうな顔をしながら総悟を見ていた。

総悟「そんな顔しないでくだせェ。ホントに遠慮はいらねェよ。俺は自分のことに金を使う事なんて滅多にねェからな。
さァ、Aも、好きなの選びなせェ。」


Aが、クリクリした赤い目でメニューを珍しそうに眺める。


が、


A「え、選べない……。」


初めて見るものばかりであったため、Aは、自分で決める事ができなかった。
そして困ったように総悟を見つめた。


A「……総悟さんと同じのがいい…。」


総悟は意表を突かれた。まさか、自分と同じのを食べたいなんて。


(そういうとこがかわいいンだよなァ……。)


出会ってまだ1日経っていないのに、なぜか気になってしまう。

総悟「わかりやした。じゃあ、これ2人で食べやしょう。」

総悟が選んだのは、パンケーキだった。Aは、そのかわいい見た目に、目を輝かせた。


コイツ、絶対甘いもの好きだよなァ。


甘味を目にした時のAが、総悟は好きだった。いつもの無表情が、コロコロ変わって面白いからだ。

注文品が届くのを待っている銀時が、頬杖をつきながら、総悟の方をニヤニヤしながら見ていた。

銀時「沖田くんも隅に置けないよね〜。俺たちの前でヒートアップしないでよー?」

総悟「さっぱり旦那の言う意味が分からねェや。どういうことですかィ。」

銀時「あーら、しらばっくれちゃって〜。青春だね〜。うんうん、いーよいーよ!今しかないもんね、その青い春は。」

総悟「アンタの頭の中は年中春でお花畑ですがねェ。」

そうあしらいながら、店員に注文した。
Aの方を見ると、早く食べたいのかソワソワしていた。














注文品が到着した。店員が、1テーブルでここまで来るかというほどやってきた。
総悟は、そんな1人1人の店員にビクビク反応して、自身のズボンをギュッと握ってくる、Aのその1つ1つの行動から目が離せなかった。


テーブルいっぱいに品が並べられて、店員が去った。Aは、それを確認すると、再び先程と同じような……いや、先程以上のキラキラした目でテーブルの上を見ていた。

このままじゃ引けないから→←女性の勘はよく当たる。



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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時

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