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女性の勘はよく当たる。 ページ17

なんとか、神楽の暴食分のお金は今度ということで許してもらえたが、ファミレス分のお金が危ういこととなってしまった。


総悟「旦那ァ、ファミレスに行くのはいいが、お金はどうする気ですかィ?」


銀時「おいおい、沖田くぅん。いや、沖田様ぁ、察してくださいよぉ。
この通り、私たち庶民はお金がないんですぅ。ね?だから、今回だけ貸してくださいよ〜。絶対!絶対返しますからぁ。……いつか。(ボソッ)」


胡散臭すぎる言葉と共に、銀時は、得意のヘコヘコを始めた。


総悟「ハア……分かりやしたよ。今回は、Aに免じて特別に奢ってあげまさァ。


だが、この貸しは絶対に返してもらいますからねェ?」


総悟が折れた。
末尾に気になりすぎる言葉を残して。

しかし、奢ってもらえることになってはしゃぐ3人は、その言葉に気づかない。
まあ、A同様、あとあと後悔することになるのは言うまでもない。


銀時「よォォォし!テメーら!今日は、しっかり食えよー!タダ飯だーーー!!」


神楽「おぉーー!!」


そう言い、2人はずかずかと今度こそファミレスへと歩き始めた。


新八「ちょっとー、2人とも!待ってくださいよー!もーー……。

あ、なんかすみません。結局奢ってもらうことになっちゃって。ホントにいいんですか?」


総悟「あァ。気にすんな。
A、お前も遠慮するこたァねェからな?」


A「………」


総悟「……A?」


A「ハッ……あ、は、はい。ありがとうございます。…」


Aは、胸がザワザワするのを感じ、冷や汗を流した。嫌な予感がする。

しかし、すぐにそのザワザワは消え、早く甘いものを食べたいという欲求に流されてしまった。




そして、総悟、新八に挟まれながら、銀時と神楽の勢いよく進む背を追いかけたのだった。







































路地裏で不穏な空気が漂っている。
その中で、只者ではない雰囲気を纏った男が通信を行っていた。


男「そっちの状況はどうだ。」


相手『はい。ターゲット、男女の集団と合流し、ファミレスに向かうようです。すぐに追います。』


男「わかった。俺もすぐ行く。絶対逃すなよ。今回のは上物だ。あまり傷つけるな。作戦通りにやれ。」


相手『了解。』




通信を終えた男が、通信機から顔を上げた。









__________その目は、汚く濁っていた。

青春は楽しんでなんぼ。→←相手の返事はきちんと聞きましょう。



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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時

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