その代わり ページ6
近藤「ねえ、話戻していいよねー?(涙目)」
土方「あぁ。コイツがかわいそうでしょうがねえ。」
近藤「そうだよな。……よかった。(小声)
ゴホンッ!俺は、近藤勲だ!断じてゴリラではないぞ!よろしくな!ここ、真選組の局長をさせてもらってる。」
少女の目を見ながら言った。
総悟「まァ、ゴリラみてェなもんですけどねェ。」
近藤「シクシク」
ついに近藤ははぶてた。
土方「あー……ハア……。まあいいか。
俺は、土方十四郎だ。副長をやってる。」
そう少女の目を見ながら言った。
吸い込まれちまいそうな目をしてやがる。
その瞬間、タバコへと伸ばしかけていた手が止まった。
(あ……?なんか今は吸いたくなくなっちまった。)
行き場を無くした手で、頭をガシガシ掻く。
総悟「あり?吸わないンですかィ?まァいーや。
改めて、俺は沖田総悟でィ。1番隊隊長で、日々このクソ土方野郎を殺すために頑張ってるンでさァ。」
土方「おいコラ総悟!てめぇはいつもいつも……」
近藤「まあまあ、二人とも。今は落ち着け。」
いつの間にか復活したらしい近藤が、二人の間に割って入った。
近藤「じゃあ、こっちの自己紹介も済んだことだし、次は、君の名前、あと、なんであんなところにいたのかを話してはくれないか。」
少女は、3人の方を見るが、すぐに俯いた。
名前なんて聞いて何になるの?
どうせすぐにここから出ることになる。
この人達は、少し私に構いすぎだ。放っておいてほしい。
本当は、アイツらと同じように嫌々話してるくせに。
近藤「頼む。名前だけでもいいから。君と会話したいだけなんだ。」
しかし、少女は黙ったままだ。
近藤「……そうか。わかった。君が名前を言わないなら、こっちにも考えがある。」
そこで、近藤は言葉を切り、誰もが思いもしなかったことを口にした。
それは、たった一言だけだった。
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『ここで働け。』と_________。
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作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時