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参拾捌ノ刃 ページ10

全力ダッシュで煉獄さんの元に向かう。






『ごめんなさい、煉獄さん。お待たせしました...。』



煉獄「気にする事ない。今日はよく頑張ったな。後半の剣術の進歩は特に良かったぞ!」






煉獄さんが褒めてくれた。嬉しい。






剣術に関してはあの獪岳が手取り足取り教えてくれたんだもん。


成長しない方がおかしいよ。


ちゃんとお礼しないとなぁ...。









煉獄「本題に入るが、お前はまだ家が無いだろう。蝶屋敷も患者多いらしくてな、本日は俺の家で休むことになった!」





え、煉獄さんのお家で...?



こんなにお世話になって大丈夫なのかな...。







煉獄「...む。何か不服か?」




『ち、違います!不服とかじゃなくて...』






鬼殺隊の皆と訓練するようになって深く理解したけど、柱は皆の憧れ・尊敬の的である存在で私なんかがお世話になり続けて良い人達じゃない。



獪岳も煉獄さんのこと「炎柱様」って呼んでたし。






鬼殺隊って基本、夜に任務に行ったりするんでしょ?

なら夜の野外に慣れてた方がいいと思う。






でも、外って直球に伝えたら、面倒なことになりそうだしなぁ...。









〜 煉獄 side 〜





『お気遣いありがとうございます、煉獄さん。ですが今日は他の所でお休みしますので...』







他の所...。





先程まで稽古をつけてもらっていた...獪岳だったか。あの隊士の家にでも泊まるのか?



あの短時間でえらく仲良くなったものだな。






煉獄「駄目だ。」



『え、でも...。』






そこまでしてあいつと一緒にいたい理由はなんだ。



よもや、俺を拒む理由があるのではないか...?







『煉獄さん...?』







俺は神原の肩を掴み、顔を近づけていた。






煉獄「神原。お前は何故そこまでして俺を...」









ハッと冷静になる









神原の肩を掴む手にはかなりの力が入っていた。





神原は少し怯えている





何故だ



何故俺は、妹のように護ると決めた女性を怯えさせてしまったのだ.....?









しかし、神原に何かしらの事情があろうとも、柱以外の元に行かせる訳にはいくまい。








煉獄「上官命令だ。神原」




『...』







いつもは元気よく返事をする神原が、今はただ頷くだけだった。





そこまでして俺の事が嫌いか...神原。

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1+2= - おにぎりぃおにぎりぃ (2020年4月21日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
1+2= - ミナさん» 分かる (2020年4月21日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - この小説神小説だぁぁ!夢主愛されすぎて私泣いてまうぅぅうちもこんなに愛されたいぃぃぃぃ! (2020年4月13日 20時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
ぐりんぐリング - むつ夫さん» いえいえ!こんな神小説を読ませていただいてるこちらがありがとうございますです!最新話も本当に面白かったです! (2020年4月11日 23時) (レス) id: 3480996042 (このIDを非表示/違反報告)
むつ夫(プロフ) - ぐりんぐリングさん» 一人称視点で書かせて頂いているのでそれが伝わっているようで嬉しいです!ありがとうございます (2020年4月10日 19時) (レス) id: 6bff7e5276 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むつ夫 | 作成日時:2020年3月30日 21時

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