肆拾ノ刃 ページ12
多分だけど煉獄さんは、私が煉獄さんと一緒にいるのが嫌だと勘違いしている。
『私、煉獄さんといるのは全っっ然嫌じゃないです!』
煉獄「では...何故あんなに拒んだのだ?」
ああ。やっぱり
うん。ちょっと長くなるけど全部説明するか。
〜 煉獄 side 〜
『と、言う訳です...。その...わがまま言って、ごめんなさい。』
神原はそう言いながら、申し訳なさそうに俺に目を合わせてきた。
...そのような表情をするな。
お前の意思は鬼殺隊として素晴らしいものだ。
意図を読み取れず、取り乱したのは俺だ。
全ての非は俺にある。
『だから...その、煉獄さん...』
煉獄「っ....」
神原は俺の手を握り、自然とできる身長差からか、上目遣いで俺を見てくる。
この様なことをされれば誰でも声を漏らすだろう。
『今日は、煉獄さんの所に居たら...だ、駄目ですか...?』
煉獄「...」
この者は...、神原Aは...。
誰にでもこの様な愛い姿を見せるのか?
それとも俺を心の底から信頼して...?
煉獄「ならば俺からも1つ頼みたいことがある。」
『なんでしょうか...』
俺の手を握る強さが弱くなる。
また、不安にさせてしまったか。
煉獄「そう不安そうな顔をするな。」
落ち着かせる為に、神原の頭を撫でる。
そうすれば彼女は目を細め、頬を緩めた。
本当に神原は愛い奴だな。
本当に。
煉獄「...神原。この煉獄杏寿郎にお前を一生守らせてくれ」
この様な感情を抱くのも、伝えるのも初めてだ。
神原は目を大きく見開き、ポカンとした表情をしている。
しかし、その表情は次第に解れ、いつもの明るい笑顔に戻る
『ふふっ。私と煉獄さんは兄妹ですから!一生助け合うんですよ。お互いに!』
胸を張りながら言う神原はいつにも増して愛おしい。
しかし、神原は今の台詞を“兄弟”として捉えたのか。
俺は神原を“妹”として守りたい訳ではないのだが...
煉獄「...そうだな」
お前の傍に入れるのならどうだっていい。
お前を
煉獄「うむ!腹が減った!夕餉にするぞ」
『はーい!』
俺は神原を何者にも渡さない、汚させない。
たとえそれが、志を共にした仲間であろうともな。
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1+2= - おにぎりぃおにぎりぃ (2020年4月21日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
1+2= - ミナさん» 分かる (2020年4月21日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - この小説神小説だぁぁ!夢主愛されすぎて私泣いてまうぅぅうちもこんなに愛されたいぃぃぃぃ! (2020年4月13日 20時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
ぐりんぐリング - むつ夫さん» いえいえ!こんな神小説を読ませていただいてるこちらがありがとうございますです!最新話も本当に面白かったです! (2020年4月11日 23時) (レス) id: 3480996042 (このIDを非表示/違反報告)
むつ夫(プロフ) - ぐりんぐリングさん» 一人称視点で書かせて頂いているのでそれが伝わっているようで嬉しいです!ありがとうございます (2020年4月10日 19時) (レス) id: 6bff7e5276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むつ夫 | 作成日時:2020年3月30日 21時