雪が丘こども病院2 (ページ36)

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カテーテル感染③ ページ36

亮平Side

2日後

丈一郎「亮平ーおはよー」

亮平「……おはよ」

丈一郎「しんどい？」

亮平「……ちょっと」

丈一郎「お熱測ろっか」

亮平「……うん」

体温計を挟む

丈一郎「点滴漏れてない？
　見るよー

　大丈夫だね」

亮平「カテーテル抜かないとだよね…」

丈一郎「そうだね…
　お熱まだありそうだもんね」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

亮平「はい」

丈一郎「ありがと
　 38.3℃か
　なかなか下がらないね
　カテーテルは先生に聞いてからになるけど心の準備だけはしといてな」

亮平「……うん」

早く言ってたら変わってたのかな
今まで5回カテーテル入れ替えしてて慣れてるけど
何回も入れ替えしてたら血管が使えなくなるって
しょうたに聞いてるから怖いな

丈一郎「大介ーお熱お願い」

大介「はーい
　亮ちゃんカテーテル入れ替えなの？」

丈一郎「そうだね
　今日の朝お熱が下がってなかったら入れ替えってなってたからね」

大ちゃんも何回も入れ替えしてたら血管が使えなくなるって知ってるんだ

大介「亮ちゃん、ぼくがついてるからね」

亮平「うんありがと」

同じ病気で赤ちゃんの頃からずっと一緒にいるからお互いの気持ちが分かる
だからすごく心強いんだ

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

大介「えっ！？」

丈一郎「大介どうした？」

大介「見て」

丈一郎「ん？38.1℃！？
　もう1回測ってみて」

大介「うん」

丈一郎「体熱い？」

大介「ううん」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

大介「あれ？」

丈一郎「何℃だった？」

大介「38.2℃」

丈一郎「大介おでこ触るよ」

大介「うん」

丈一郎「ちょっと熱いかもね
　本当に体熱くない？」

大介「熱くないよ」

丈一郎「そうか…
　おかしいね…
　先生に言っとくからね」

大介「わかった
　えっもしかして院内学級行けない？」

丈一郎「そうだね
　お熱あるからな」

大介「こんなに元気なのに？」

丈一郎「測り直しても同じやったからな
　先生に言っとくから
　亮平と一緒におやすみしとき」

大介「はーい」