episode22 ページ23
千加「、、上條先輩」
何でここにいるのか分からない、って顔だな。
蒼「、、えらく他人行儀だな。昔みたいに、蒼ちゃんって呼ばないの?」
千加「上條先輩こそ名字で呼んだじゃないですか」
蒼「あ、そっか。まあ、そんなことは置いといて、、もうこんなことするのやめなよ」
千加「何のことですか、、?」
西園寺は薄く笑った。
蒼「とぼけても無駄、お前のことは手に取るように分かる」
俺がそう言うと、西園寺は黙り込んだ。
蒼「お前はAが好きなんじゃない、ただ誰でもいいから愛されたかっただけだろ?」
図星、、だな。
俺は西園寺の顔を見て思った。
服を握りしめて、西園寺は俯いた。
千加「ち、、ちが「なあ」
西園寺は顔を上げた。
蒼「俺じゃダメ?」
俺は、小さな西園寺の体を抱き寄せた。
蒼「俺が、、お前が嫌って言うほど愛してやるから、、」
千加「、、何それ」
西園寺の肩が震えていることに気づいた俺は、より強く抱きしめた。
千加「意味わかんない、、」
蒼「もっと、俺に甘えてよ、千加」
千加は俺の胸元の服を掴んで、
千加「う、、うぁぁああっ、、蒼ちゃあぁん、、」
と泣いた。
俺は、抱きしめていた手を片手だけといて、千加の頭をぽんぽんした。
蒼「まだまだ子供だな」
千加「、、っるさい!僕は子供なんかじゃ、、」
まつげを涙で濡らした千加に俺はキスをした。
そして、ゆっくり唇を離した。
千加は耳まで真っ赤っか。
蒼「そーいうとこが子供なんだよ」
俺は笑って先輩面をした(実際先輩だけど)
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後日
千加「会長、、本当にすみませんでした」
A「え?あ、ああ、、」
、、何がだ?
Aは首をかしげた。
この後、Aは上條経由でこの謝罪の意味を知る。
「千葉くんが僕に手を出してきたときは、ぶちのめしてくれてかまわないよ。むしろ、そうしてほしい」
と、爽やかな笑顔でAに肩を掴まれた千加が、今度は自分が首をかしげることになるのだが、それはまた別のお話。
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neko.lo# - 少し場違いなこと言わせていただきますね笑今の、お気に入り数めっちゃ不吉なんですが、、笑(( (2018年7月18日 17時) (レス) id: 79242aa2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mc.@こたぬき(プロフ) - 凄い…んあああとか叫んで怒られた(´・ω・`) (2018年3月4日 21時) (レス) id: e2df0854b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるりな - いえいえ、教えてくれただけでもありがたいです!!(^ー^) (2018年3月3日 11時) (レス) id: 439125caf3 (このIDを非表示/違反報告)
かをる。(プロフ) - ゆるりなさん» 分かりにくくてごめんなさい!男です、、!本当ごめんなさい(>_<) (2018年3月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 32b6533673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるりな - 西園寺千加は男性ですか?女性ですか?理解力がなくてすいません。 (2018年3月2日 12時) (レス) id: 439125caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かをる。 | 作成日時:2018年1月28日 12時