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『……ん…』

座ろってベッドに腰掛けて、手を握ってくれる隼の肩にもたれる。


隼「Aのこと、絶対このまま帰したくないと思って、近くにいたスタッフさんにお願いしちゃった……」

電話するより、とりあえず直接顔見たかったんだ…って。


隼「…話したよ…俺も」

リハの後、スタンド席からステージを撮ってる姿を見つけて話に行ったんだって…。

隼「近くに行ったらさ…小森さんですね…って…。
会場入りの服装見て、すぐにAを呼んだのが俺ってわかったらしいよ?」

隼は、ハル兄が好きなブランドさんとコラボしたジャケットを着てたから……。


隼「今は俺のなんで……って言ったらさ……。
今度自分のとこに戻るって事ですね…って………。

はぁ〜?って言ってやりたかったけど……」

『………我慢したの?』

隼「好きに吠えててくださいって笑ってやった…」

『…………』

言葉が出ず…黙り込む私を、隼が心配そうに覗き込む。

隼「……どした…?」

『カッコ良くて…』

冗談じゃなくて……ホントに。
完全に心をキュッて掴まれた…。

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作者名:ひな | 作成日時:2025年1月15日 21時

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