検索窓
今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:17,619 hit

144 ページ44

『彼、既婚者で……日本に家庭があったんだ』

私は知らなかったとはいえ、不倫関係だったわけで……
奥さんに訴えられ、向こうで決まってたピアノ関係の仕事も契約破棄になって、違約金を請求された。

彼は、奥さんとは別れるつもりで逃げるようにイギリスに来てたらしいけど………

それもホントかどうか、今となってはわかんない。


『全部が信じられなくなって、何も手につかなくて…
毎日泣いて過ごしてた時……
ハル兄がイギリスまで迎えに来てくれたんだ……』

仕事でイギリスに来た時に会いに来てくれてて、その時、付き合ってる人の話もしていていたから…

両親や兄ではなく、助けを求めるようにハル兄に連絡した。

なんで俺じゃないんだって……後になって兄に拗ねられたけど……。


『違約金も、彼の奥さんから請求された慰謝料も…ハル兄が全部出してくれて………

しばらく、ハル兄のあのマンションで暮らしてたんだよね…』

自分が全部面倒みるから……って、両親や兄にもハル兄が頭を下げてくれて、弁護士まで用意してくれた。


『……引いたよね…?』

結局、告訴は取り下げられたけど、ピアノ関係の仕事も元に戻らず…音大も中退。

隠してたわけじゃないけど……
隼に言わないままなんて…やっぱりずるいよね…。

けど…嫌われたくなかった……。

145→←143



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:小森隼 , GENERATIONS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひな | 作成日時:2024年12月8日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。