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そろそろアップを始める……と言う隼くんと一緒に歩いて楽屋へ。

隼くんは、さすがに切り替えないとって苦笑いで……
スタッフさんに仕事もらって待ってると伝えると、少し安心したようにアップルームへと向かった。


何か手伝えたら…と思ったけど、スタッフさん達もほぼ仕事は分担されていて手持ち無沙汰。

ちょうどケータリングコーナーについてるスタッフさんが片付けを始めたから、その方を手伝って一緒にまとめたゴミを捨てに行って戻る途中……

「はい!確保〜!!」

元気な声に振り帰ると、タカヒロさんが指でピストルを作って撃つ仕草。

思わずハンズアップした私のおでこを、眉を寄せながら突かれた。


「コラ……逃亡者…」

『…すみません………』

おでこは突かれたまま、目を伏せる。

「……ったく………相談しろっつぅの…」

『すみません………』

謝ることしかできず……
自分の足ばかり見てる私をバンッと撃ったタカヒロさんが、いつから戻るのかって……。


『え?』

退職……させてもらったつもりでいたから……。
驚いて顔を上げたら、タカヒロさんの後ろから現れた東條さんに睨まれた。

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作者名:ひな | 作成日時:2024年9月11日 19時

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