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隼くんは、何も言わずに苦笑いする私の頬を突付くと、くすりと笑う。

「ごめんね…?
今度の曲さ…女の子と結構絡むんだよね…」

『そうなんだ………』

ぎゅっと隼くんに抱きつくと、深呼吸。


「もう…亜嵐くんの匂い消えてるっしょ?」

『ん……隼くんの匂いになった……』

よしよしって頭を撫でてもらい、胸におでこをつける。


「先に言っとけば良かったなぁ」

『お仕事だもん…言えないことがあっても、しょうがないのはわかる…』

「けどさ……」

隼くん的に、なんとなく罪悪感的な気持ちがあったらしい。

「仕事は仕事だけど…俺だったらAが他の男に抱きしめられるとか、嫌だもん…」

『え?……抱きしめるの?』

「……………」

…抱きしめるのか………


「ごめん…」

『……お仕事だもん…』

言葉とは裏腹に、無意識にため息が出て……
隼くんも苦笑い。

「嫌だろうなぁ〜って思うからさ…
なんか俺、変だったかもな…って思うんだよね」

あぁ……なんとなく違和感はあったかも。


『ごめん…。
新曲は楽曲のみでの応援となるかと思います…』

「…致し方なし…」

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作者名:ひな | 作成日時:2024年4月18日 0時

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