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『お腹は空いてないけど……喉乾いたから、ビールが美味しい』
ちょっとダルくて…やっぱり涼太くんにもたれながら言うと
「汗かいたもんな?」
ってクスクス笑う。
そのままボーッとしてたら、ウトウトしてたみたいで
「ベッドで寝よ?」
って手を引かれる。
腕の中に入れられて抱きしめられると、すごく安心する。
「おやすみ」
って言う涼太くんにすり寄ると
「デレてるAが最高にかわいい…」
って頬ずりされ、朝になってもデレてますように……ってブツブツ言ってる。
……ホントに私、スキンシップに弱いな………。
っていうか……こんなに大事に抱かれたことなかったんだろうな…
目を瞑ると、ククッて笑いをこらえてる声がして……
顔を上げると涼太くんの肩が揺れてる。
「ねぇ……声に出てるから!」
『え?』
「え?じゃないよ……もぉ」
って笑いながら、
「マジで……どんな男と付き合って来たん……」
って呟いて……
「A?もう、俺だけね?俺もAも、これが最後の恋ですよ?」
って。
『何言ってんの……?』
「何言ってんのって………言葉通りやで?」
『そんなの……簡単に言ったらダメだよ……』
本気にしちゃうじゃん……。
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作者名:ひな | 作成日時:2022年12月23日 20時