Someday My Prince Will Come（４） (ページ17)

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「Aちゃんから聞きたかったけどね〜」

って言うから、

『お兄ちゃん？』って聞くと、

「一番は隼！」って笑い、「涼太からもご挨拶ありましたよ？」ってニコニコ。

すげぇ嬉しそうに話してたよ？ってなんか世界くんも嬉しそう。

『何で…そんなに嬉しそうなの？』

「そりゃあ……Aちゃんの幸せは嬉しいよ？

涼太は真面目なの知ってるし……。
まぁ……誰よりモテるとは思うけど」

ちょっとだけ眉を下げてる。

『やっと俺から離れるって…安心してない？』

………なんとなく、厄介払いしたかったからなんじゃないかって…

世界くんは私の言葉に少し驚いたあと

「どっちかって言うと…それは寂しいよ？

世界くん世界くんって寄って来てたのが、他の…しかも、すげぇ男前に見たことない顔見せてたら……

ちょっとだけ嫉妬したし？」

『嘘だぁ〜』

「ホント、ホント！」

ケロッとした顔でサラッとなんともないように言う世界くんに、お兄ちゃんも笑ってる。

「俺も翔也もシスコンだからさ……？」

って笑って、

「幸せにならないと、承知しないよ？」

って、頭をぐちゃぐちゃに混ぜられる。

『もぉ……止めてよ………』

不思議と涙が溢れてきて

「もぉ……止めてよぉ〜」

って世界くんに笑われる。