十九話 ページ22
「続いての旗印戦ですが、掲げたのは再び秀吉くん」
「はぁ？」
「連続！？」
秀吉君の事だろうから、さっきと同じような頭使うやつ何だろうな。そう考えていたら当たっていたらしく、2人を将棋で倒すらしい。これ絶対に自分が勝てるように考えたね。
「旗印戦、早指し将棋……開始！」
何も迷いもなく着々と指していく秀吉君とは対照的に適当に指す2人。もちろんだが豊臣君が勝利した。
旗印戦が終わり数人が教室から外へと出て行った。
『おお〜！さすがは豊臣君！ね、今ちゃん！』
「……だな。」
『ね〜！幸くんもそう思ったでしょ？！』
「……あぁ、そうだね。」
『え、ちょっと反応悪いね。なんかあった？』
「「いや、なんもない。」」
『あ、そうなの。みやびちゃんのところ行ってくる！！』
「うん。行ってら。」
『行ってくるね、お母さん！』
「は？！」
軽く幸くんを混乱させてから廊下の椅子に座っているみやびちゃんのお隣に座った。秀吉君頭いいんだな。黒田君ほどではなさそうだけど。
「Aちゃん、みやびちゃん！見た〜？俺の王手。」
「見ましたが……」
『見た見た！！すごいな！』
そんなとき、井伊君が近づいてきた。目的は秀吉君なんだろうな。やっぱり仲のいい友達が自分よりも弱いやつに負けて悔しいんだろうな。
「おい猿、お前みたいな卑怯なヤツ初めて見たよ。」
「戦はな腕力だけとちゃう…ココ、ココ。」
「チッ、卑怯な猿が……」
皆煽るの好きだよね。何なんだろうね。あと、煽るの得意な人多くない？
「卑怯で結構、勝てば官軍〜。」
秀吉君は立ち上がりどっかに行ってしまった。それを追うようにみやびちゃんも行ってしまった。残されたのは私と井伊君のみ。なんとも気まずい空気が流れる。
正直逃げ出したいが、私にはそんな行動力と勇気は持ち合わせていないので座っていることにした。
「おい。」
『えっと、何かな。』
「お前は、どうなんだ？」
『あぁ、豊臣君に付くか付かないか的なこと？』
「そんな感じだな。」
『んーとね。正直興味ないから今ちゃんと幸くんがいる方に付くよ。』
これは私の本心だ。マジで興味ないんだよね。求めていない回答を出してしまい、ちょっとだけ申し訳ない。
「…………そうかよ。」
『え、うん。ムカついてたらごめん。』
「いやムカついてねぇよ。んじゃな。」
『うん。じゃあね。』
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針鼠 - 初コメ失礼します。竹中君との絡みが欲しいです。 (2022年10月5日 22時) (
レス) id: 706a486dc6 (このIDを非表示/違反報告)
こえ(プロフ) - Theオタクさん» そうですよね。分かる方いて嬉しいです！ (2022年9月30日 22時) (レス) id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
こえ(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます！！頑張ってやってみます〜！ (2022年9月30日 22時) (レス) id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 初コメ失礼します｡竹中君が少しヤンデレ気味にしてほしいです｡ (2022年9月30日 22時) (レス) id: e072502e04 (このIDを非表示/違反報告)
Theオタク(プロフ) - わかるモモンガわかる↩︎ (2022年9月23日 11時) (レス) @page3 id: c8e5603f02 (このIDを非表示/違反報告)
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