十六話 ページ19
『みやびちゃん、良かったら私のやつ食べる?』
「も、もちろんでございます!」
ウ゛ッ(絶命)天使すぎないかこの子。マジでいい子過ぎてお母さん心配()
みやびちゃんにあの食べさせ方をさせるのは気が引けるので口を開けて食べてもらった。
『じゃ、どーぞ!』
「!!本当に美味しいのでございます!」
『よかった〜!』
ものすごく心がぽかぽかとしたら急に伊達君が話しかけてきてくれた。
「その玉子焼き俺にも食わせてくれないか?」
『あ、どうぞ。』
伊達君が口を開けて動かなくなった。
『?どしたの伊達君?』
「いや、さっき日下部にやっていたのをやって欲しいだけだ。」
口調は下手に出ているが絶対にやるまで動かない意思を感じる。えぇ....と軽く引いたかったのを我慢して返事をした。
『あ、うん。どうぞ。』
そう言いながら私は伊達君に玉子焼きを食べさせた。
「ふむ、やはり美味いな。では、俺の伊達巻きも.....」
『あ、ごめん。私卵苦手なんだよね。』
「なんだと?!」
『ほんとごめんね。また違うの作るときは食べるからさ!!』
「........分かった。」
子供か?と言いたかったのを言わずにうなずいた。そういえば、もう1人聞いておかないと。
『黒田君も食べる?』
「見てわからんか馬鹿が。まだ──」
『あぁ、玉子といてんのか。邪魔してごめんね!』
「そこまでではない。もしかしてだが、その玉子焼きを食ってほしいのか?」
『あ、うん。』
私が返事をした後その直後に玉子焼きを食べた。はやっ。
「まぁ、美味いんじゃないか?」
『マジ?やったー!』
みやびちゃん班に食べてもらったので上杉君のところへ行こうとしたが待ってましたと言わんばかりに秀吉君に絡まれた。
「Aちゃーん!これ、食うてみ?」
『え、これ豊臣君が作ったの?』
「そうやで、隠し味はラブ。大さじ5杯。」
『なーに言ってんの豊臣君。っていうか、ほんとにこれ自分で作ったの?』
そういうと後ろの方にいた明智君と目が合う。多分明智君が作ってたのを秀吉君が盗んでいったんだろうなと確信した。やったね君。
「え、もしかして俺のこと疑ってるん?悲しいわ〜!」
『いや、そういうわけじゃないんだけど、豊臣君がちゃーんと作ったのを食べたいな〜って思っただけだよ。』
「......Aちゃん、ホンマに?待っといてな!今すぐ作ったるで!」
そう言いながら秀吉君は自分の班の所へと戻り玉子焼きを作り始めた。
79人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
針鼠 - 初コメ失礼します。竹中君との絡みが欲しいです。 (2022年10月5日 22時) (レス) id: 706a486dc6 (このIDを非表示/違反報告)
こえ(プロフ) - Theオタクさん» そうですよね。分かる方いて嬉しいです! (2022年9月30日 22時) (レス) id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
こえ(プロフ) - 小豆さん» コメントありがとうございます!!頑張ってやってみます〜! (2022年9月30日 22時) (レス) id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 初コメ失礼します。竹中君が少しヤンデレ気味にしてほしいです。 (2022年9月30日 22時) (レス) id: e072502e04 (このIDを非表示/違反報告)
Theオタク(プロフ) - わかるモモンガわかる↩︎ (2022年9月23日 11時) (レス) @page3 id: c8e5603f02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ