第十四話 ページ15
伊「『別に何も企んでない。可愛い後輩をかげながらかっこよく支援してるだけ。ただ、後輩達の戦いを大人に邪魔されたくない』って言ってたやつ?」
迅「そうそう。別に俺は本部に勝ちたいわけじゃないし、主導権を握ろうとしてるわけでもないからね。うちに新しく入ってきた遊真ってのが結構ハードは人生送っててさ俺はあいつに「楽しい時間」を作ってやりたいんだ」
太「「楽しい時間」……?それとボーダー入隊がどうつながる?何か関係あるのか?」
迅「もちろんあるさ。俺は太刀川さん達とバチバチ戦り合ってた頃が最高に楽しかった。ボーダーにはいくらでも遊び相手がいる。きっとあいつも毎日が楽しくなる。あいつは昔の俺に似てるからな。そのうち上にあがってくると思うからそん時はよろしく」
太「へえ……そんなにできるやつなのか。ちょっと楽しみだな」
風「いまいち理解できないな。そんな理由で争奪戦であれだけ執着したブラックトリガーを、あれはお前の師匠の形見だろう」
迅「形見を手放したぐらいで最上さんは怒んないよ。むしろ、ボーダー同士の喧嘩が収まって喜んでるだろ。……あ、そうそうもうひとつ。おれブラックトリガーじゃなくなったからランク戦復帰するよ。とりあえず個人でアタッカー1位目指すからよろしく」
伊、太、風「…………!?」
太「そうか!もうS級じゃないのか!そういやそうだ!」
伊「えー…じゃあ俺も1位目指そっかなぁ。最近暇だし」
太「!!いくら誘ってもやってくれない伊黒が!?1位目指すのか!ってことはランク戦するって事だな!」
伊「そーそー。ポイント8000ぐらいしかないしね。模擬戦しかしてないから」
風「お前そんなにランク戦やってなかったのか」
伊「はい。C級ランク戦のとこあんまり行きたくないんですよね」
迅「なんで?」
伊「何かすごい視線を感じる、やってて面白い人がほとんどいない」
迅「ああー、それは伊黒が強すぎるのが原因だな」
伊「でも!迅さんが戻ってくるなら戦って楽しい人増えるから行こっかなーと」
太「そんなこと考えてたのか…でもこれからは二人ともランク戦やるんだろ?こりゃあ楽しくなってきた!なあ風間さん!」
風「おもしろくない。全然おもしろくない」
伊「風間さんってそんな顔できるんですね…初めて見た…」
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ブラックトリガー争奪戦はここで終わりです!
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作者名:くさったたまご | 作成日時:2022年9月5日 6時