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【第3話】 ページ6

(ななもりside)

莉「なーくーん、るぅちゃんが呼んでる〜」

外もすっかり暗くなってきた頃、廊下から扉越しに莉犬君のそんな言葉が聞こえた。

俺はそれに対して、はーい、と返事をすると、先程まで仕事で使っていたパソコンを一旦閉じた。

ふぅ、と息をついて椅子から腰をあげる。

そして部屋を出て、るぅと君の部屋へ向かった。

るぅと君は、な組の中でも機械操作等を得意をしており、情報収集が専門だ。

それに彼は、他のメンバーと比べて真面目な性格。

なので、そのるぅと君からの呼び出しという事は、多分それなりに重要な事なんだろう。

俺はそう予想して、少しだけ足を早めた。


──────────


コンコン、とるぅと君の部屋をノックすると、はーい、という声と、こちらに向かってくる足音が部屋の中から聞こえてきた。

そして、ガチャ、と扉が開かれる。

そしてるぅと君は俺を見た途端に真剣な表情になり、どうぞ上がってください、と丁寧に俺を部屋へ入れてくれた。

な「莉犬君から聞いて来たんだけど、何かあったの?」

俺は適当な場所に腰を下ろし、るぅと君へ問いかける。

するとるぅと君は、立ち上がっていたパソコンを一旦閉じ、俺の隣に腰を下ろした。

る「…キャッツアイの情報が手に入りました。」

キャッツアイ、という言葉に、俺の心臓はどくりと跳ねた。

俺達な組と敵対するマフィアチームだ。

俺は、自分と中で、元総長である賢二郎さんが殺られた時の記憶が甦ってくるのを必死で無視した。

な「……その情報って?」

俺はなるべく冷静を装ってるぅと君に尋ねた。

る「今日から数えて三日後の昼、僕らな組の元総長の娘……Aちゃんを、奴等が殺しに行く。」

緊張した声色で、るぅと君はそう言った。

その言葉に、再び俺の心臓は嫌に跳ねた。

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くりボッチ - 続き気になるので頑張ってください!!無理しないでくださいねヽ(´ー` )ノ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7d59f0ef3f (このIDを非表示/違反報告)
赤猫君。(プロフ) - ひなさん» 続き気になる...更新楽しみにしてますよ!!!応援します! (2019年10月13日 22時) (レス) id: 8740c32d82 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - すごい面白いですね 次の更新も楽しみに待っています (2019年9月16日 21時) (レス) id: 8a1a177507 (このIDを非表示/違反報告)
運子 - 何でこんなに面白いんですか?え?何で?何でだよオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙。。。スイマセン (2019年7月30日 0時) (レス) id: 794c83e2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん丸 - え????おもろい( ゚д゚)更新がんばってくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁい! (2019年7月26日 18時) (レス) id: bd2dd5a67e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2019年4月22日 16時

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