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【第32話】 ページ35

る「そう言えば、晩ご飯は食べたんですか?」

るぅと君のその言葉に、私ははっとした。

と同時に、お腹の虫がぐぅ〜っと鳴った。

「た、食べてない…。」

莉「ええっ!食べてないの!?」

なんか食べなきゃ!と莉犬君が焦ったように言い、キッチンの方へたたたっと向かっていく。

そして冷蔵庫や棚の中、引き出しの中をひとしきり漁ったあと、こちらに戻ってきて、後ろ頭を掻きながら苦笑いをして私に言った。

莉「……カップ麺でいい?」

その様子に、他の五人も苦笑いをしていた。

「あ、だ、大丈夫!」

私がそう言うと、莉犬君はすぐ用意するね、と言って再びキッチンへ向かっていった。

な「あはは…ごめんね。」

さ「普段皆あんまちゃんとした食事摂らないからさーw」

あはは、と、皆が乾いた笑いを零した。

もしかして、と思いちらっとゴミ箱を見てみると、中にはさっき食べたのであろうカップ麺のカップ等が捨てられていたのが見えた。

忙しいのか、ただ単に作るのが面倒なのか。

何が理由なのかは分からないが、痩せ気味な皆の腕や足を見る限り、あまり健康的な食生活では無いということは見て取れた。

こ「あ、それよりこれからどうするのか考えなくちゃじゃん!」

ころん君の言葉に、皆がはっとする。

そして、うーん、と皆考え込むような素振りを見せた。

さ「どうすっかなぁー…。」

そうしてしばらく皆がうーんうーんと考えているうちに、カップ麺が出来上がったらしく、キッチンの方から莉犬君がちらっと顔を覗かせた。

莉「できたよ〜!」

と、可愛らしい声がリビングに響き、私はそれに返事をしてキッチンへ向かった。

莉「はいっ、どうぞ!」

机の上に置かれたカップ麺から、美味しそうな匂いが広がっていた。

「じゃあ……いただきます。」

莉「うんっ」

私は、同じく机の上に置かれていた割り箸を割り、カップ麺を食べた。

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くりボッチ - 続き気になるので頑張ってください!!無理しないでくださいねヽ(´ー` )ノ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7d59f0ef3f (このIDを非表示/違反報告)
赤猫君。(プロフ) - ひなさん» 続き気になる...更新楽しみにしてますよ!!!応援します! (2019年10月13日 22時) (レス) id: 8740c32d82 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - すごい面白いですね 次の更新も楽しみに待っています (2019年9月16日 21時) (レス) id: 8a1a177507 (このIDを非表示/違反報告)
運子 - 何でこんなに面白いんですか?え?何で?何でだよオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙。。。スイマセン (2019年7月30日 0時) (レス) id: 794c83e2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん丸 - え????おもろい( ゚д゚)更新がんばってくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁい! (2019年7月26日 18時) (レス) id: bd2dd5a67e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2019年4月22日 16時

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