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【第21話】 ページ24

「なんの仕事かは知らない…忙しい仕事だったっていうのは知ってるよ。」

私はジェル君の質問にそう答えた。

ジ「そっかそっか。」

ジェル君は私の言葉を聞いてそう言い、一呼吸置いてからまた口を開く。

ジ「こんなんいきなり言われても信じ難いかもしれんけど……Aちゃんのお父さん、マフィアの総長やってん。」

「……?」

マフィアの総長だった。

ジェル君の口から放たれた言葉を受け止め、一度頭の中で噛み砕くが、いまいちすっと理解する事が出来なかった。

というか、現実味がわかなかった。

頭上にクエスチョンマークを浮かべる私を見て、ジェル君は、マフィアって分かる?と私に尋ねる。

「えっと…裏社会的なので活動してて、麻薬とかの取り引きをしたり……?とか、そんな感じの事は聞いたことあるけど……。」

だいたいそんな感じだ、という事は知っている、というか聞いた事はあるが、普段の生活からは随分と掛け離れているので、詳しくは知らなかった。

さ「そうそう、大体はそんな感じ。」

さとみ君が頷きながら言った。

ジ「それで、Aちゃんのお父さんが総長務めとったマフィアはな組っていうねんけどな?そのな組と敵対するマフィアがおって。」

話が進んでいくにつれ、六人の表情は段々暗くなっていっているように見えた。

ジ「その敵対するマフィアはキャッツアイ、っていうねんけど……。」

ジェル君も、言葉を紡ぐのが段々とゆっくりになっていく。

多分不安にさせないようにする為に、優しい笑顔を向けて話してくれていたジェル君の表情も、心做しか暗くなっていき、無理に笑っているように見える。


さ「ある日そのキャッツアイとな組が争う事になったんだよ。」

落ち着いた声で、さとみ君が言った。

さ「それで、その争いで……Aちゃんのお父さんは、重傷を負って他界した。」

衝撃的な事実がさとみ君の口から告げられる。

「っ……。」

開いた口が塞がらない、まさにそんな状態だった。

な「それでね、何でそんな事を俺達が知ってるかって言うと。」

今まで口を閉ざして俯いていたななもり君が顔を上げ、私と視線を合わせ、優しい声色でまた話し始めた。

な「……俺達が、そのな組のメンバーなんだよね。」

「……え?」

思わず腑抜けた声が零れてしまう。

衝撃的な事が多すぎて、思わず頭がこんがらがりそうになるのを、私は必死で整理した。

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くりボッチ - 続き気になるので頑張ってください!!無理しないでくださいねヽ(´ー` )ノ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7d59f0ef3f (このIDを非表示/違反報告)
赤猫君。(プロフ) - ひなさん» 続き気になる...更新楽しみにしてますよ!!!応援します! (2019年10月13日 22時) (レス) id: 8740c32d82 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - すごい面白いですね 次の更新も楽しみに待っています (2019年9月16日 21時) (レス) id: 8a1a177507 (このIDを非表示/違反報告)
運子 - 何でこんなに面白いんですか?え?何で?何でだよオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙。。。スイマセン (2019年7月30日 0時) (レス) id: 794c83e2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん丸 - え????おもろい( ゚д゚)更新がんばってくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁい! (2019年7月26日 18時) (レス) id: bd2dd5a67e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2019年4月22日 16時

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