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【第15話】 ページ18

(Aside)

相変わらずだるい授業だなー。

コツコツ、とチョークが黒板に当たる音を聞きながら、私はそんな事を思い、いつも通り頬杖をつき、窓の外を眺めていた。

さぁっと心地いい風が吹き抜ける中、先程さとみ君に貰った飴を、先生に見つからない程度に口の中で転がす。

その飴はほんのり桃の味がして、とても美味しかった。

けれど、じきに飴は口の中で完全に溶けきってしまい、しばらくするともう無くなってしまった。

舌で飴を転がすの、結構いい暇潰しだったのに。

口の中寂しくなったなー。

なんて呑気にそんな事を考えていると。

なんだか急に頭がふわふわして、意識がはっきりしなくなってきた。

おかしいな、昨日オールした訳でもないのに。

何でだろう、という疑問ですら、はっきりしない意識の中へと吸い込まれていってしまう。

やがてだんだん眠気が襲ってきて、瞼が落ち始める。

まぁ寝てても起きてても結局授業なんて聞いてないし、バレなきゃ同じか。

私はそう思って、そのまま眠気に身を任せようとした。

その時、私の前の席に座っていたさとみ君が声を出した。

さ「先生、Aさん体調悪そうなんで、ちょっと保健室連れてきます。」

ぼんやりする意識の中で、さとみ君と先生の会話が聞こえる。

先「ん?あぁ、そうか。なら頼んだ。」

り「A大丈夫?」

りおなが心配そうに顔を覗き込んでくるけど、それに答えられないくらい、眠気が限界まで来ていた。

頭がふわふわする。

私は、細い糸一本で辛うじて意識が繋がっているような感覚に陥っていた。

さ「Aちゃん、行くよ。」

そんな不思議な感覚の中、さとみ君が私に小声でそう言い、私の腕を引っ張って教室から出た。

そして教室の扉を閉めた所で、私の様子を見かねてなのか、さとみ君におぶられる。

私の意識は、そこで途切れた。


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どうも、ひなです!
なんとこの作品に順位がついてました…!
めちゃめちゃビックリしました。
お気に入り登録してくれてる方もいっぱい居るみたいだし、合計hit数も5000越えてて驚きです。
ホントにありがとうございます!!
更新遅いし文材もないですけど、引き続きお付き合い頂けたら嬉しいです…!!
では*-ω-)ノ"

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くりボッチ - 続き気になるので頑張ってください!!無理しないでくださいねヽ(´ー` )ノ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7d59f0ef3f (このIDを非表示/違反報告)
赤猫君。(プロフ) - ひなさん» 続き気になる...更新楽しみにしてますよ!!!応援します! (2019年10月13日 22時) (レス) id: 8740c32d82 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - すごい面白いですね 次の更新も楽しみに待っています (2019年9月16日 21時) (レス) id: 8a1a177507 (このIDを非表示/違反報告)
運子 - 何でこんなに面白いんですか?え?何で?何でだよオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙。。。スイマセン (2019年7月30日 0時) (レス) id: 794c83e2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん丸 - え????おもろい( ゚д゚)更新がんばってくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁい! (2019年7月26日 18時) (レス) id: bd2dd5a67e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2019年4月22日 16時

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