惚気を聞かされるために来たわけじゃないんだけど 紫side ページ46
俺、嫌って言いましたよね？
と言いたげな顔で、ぶすっと座っている目黒。
先日のお誘いの結果、監督もいるなら仕方ないと目黒は
いやいや参加する事にしたらしい。
ただ問題は。
Aまで呼ばれてるとは聞いてなかった事だ。
彼女も少し戸惑った表情で、
私なんかが参加してごめんなさい。って
言いながら、俺と蓮の間に座った。
と言うよりも座らされていた、蓮に。
それとなくとかって気遣いは全くないのか！
と思いつつ、あいつなりにAに誤解されたくなくて
必死なのかもしれないけど。
監督は向かい側で女優さん2人に挟まれる形で
にこにことご機嫌だ。
最初は全体で監督中心に話すような空気から、
だんだんと会話がばらけてくる。
「薫さん、目黒さんとのご飯楽しみにしてらしたんですよ」
「え、堺さんも深澤さんと最近仲良いんじゃないの？」
少しお酒が回ってきて、監督が席を立ったタイミングで
2人が話し出す。
「お二方ともお似合いですもんね」
と彼女が続ける。
「A先生は彼氏さんとはどうなんですか？」
「え、先生の彼氏どんな人なのか知りたい」
「好きなタイプとか役の中に居たりしないんですか？」
「書いていた頃に好きだった人がモデルな役があるって
聞きましたよ！」
嬉しそうな2人はAの話も聞かずにどんどん話を進めていく。
向こうからは見えないように、
蓮がAのそっと手を握っている。
俺からは丸見えなんだけど。
「えっと、彼氏には大切にしてもらってると思います。
年下なんですけど、私には勿体無いくらい素敵な人で、
頼りがいがあって。
たまに迷う私のことを存在だけで支えてくれるような人です」
「わぁ！いいですね！私もそんな彼氏欲しいな」と言って
薫さんが目黒をじっと見つめてる。
普通の男なら照れて顔を逸らすんだろうけど、
目黒はにっこり笑って、
俺にも大切な人いますよ。って。
俺のことをどんなふうに見てたのか、見てくれてたのか 紫side→←女優さんからのお誘いに心揺れる？ 紫side
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ひな(プロフ) - ビルスさん、ありがとうございます！初コメント、感想を頂けて嬉しいです！メインがふっかさんなので、やっぱりそこのご要望は汲んで行けたらと思ってます！ありがとうございます！ (2023年2月8日 10時) (
レス) id: d3c82ded38 (このIDを非表示/違反報告)
ビルス(プロフ) - こんにちは。読ませていただいてます。でも最後はふっかと戻ってほしいです。願望… (2023年2月8日 7時) (レス) id: e2c763f4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年2月7日 13時
