その動揺は誰のせい？ ページ23
「大ちゃん……ふっかさんは？」
玄関を開けて入ると、キッチンから顔を出した彼女が
そわそわしているのが分かる。
「突然、来れなくなった」
「……そっか」
明らかに動揺する彼女は、ふっかが”来れない”ことで
蓮に遠慮しているのか、それともふっかと会えないことに
動揺しているのか。分からないなと思う。
「大ちゃん、シチューで良い？」
「好きだよね。美味しいから俺は嬉しいけど」
そう言って、後ろから抱きしめる。
「ねぇ、久しぶりに会ったのに、それ？」
「ちょっと……料理中はさすがに危ないから。もう終わるし、待って」
「だって……今日だけは俺のものだもん」
「何それ」
「心まで蓮に染まる前に、俺のって思い出してもらいたくて」
「私は誰のものでもないけど」
「今は蓮の物かと思った」
「まぁ……期間限定とはいえ、彼女ですからね」
「断るかと思ってた」
後ろからシチューの鍋の火を止めて。
ひょいと持ち上げられると、ソファに運ばれる。
「ちょっと、俺の相手して」
「大ちゃん、なんでそんなに焦ってるの？」
「だって……蓮は格好いいもん」
「蓮が恰好良いっていうなら、大ちゃんだって」
「俺に見とれたことはないけど、
蓮に見とれたりはしてたじゃん。雑誌の写真とか」
「そう？私、わりと大ちゃんが
ソファーでごろんってしてるときとか、
横顔、見惚れてたけど」
「今……それ言う？」
ちゅっと軽いキスをして。
「じゃあこれくらい近い距離で見る俺のことも、
ちゃんと見惚れてくれる？」
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ひな(プロフ) - ビルスさん、ありがとうございます！初コメント、感想を頂けて嬉しいです！メインがふっかさんなので、やっぱりそこのご要望は汲んで行けたらと思ってます！ありがとうございます！ (2023年2月8日 10時) (
レス) id: d3c82ded38 (このIDを非表示/違反報告)
ビルス(プロフ) - こんにちは。読ませていただいてます。でも最後はふっかと戻ってほしいです。願望… (2023年2月8日 7時) (レス) id: e2c763f4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年2月7日 13時
