届かなくなった彼のぬくもり --思い出-- ページ47
彼の部屋の居心地がよさすぎて、
入り浸ってしまって3日目。
ソファーの上で、
ん−！って伸びをしていたら、
抱き寄せられる。
いつもどこかが触れていることが
当たり前のふたりの空気は、
時に甘さもあるけど
柔らかい毛布のように
包まれる居心地の良さの方が際立っていた。
「ねぇ、A。明日はYouTubeの撮影なんだけど」
「むにむにしといたら、お顔ちょっとはスリムに見えるかな」
と言って、顔をむにむにすると、笑って頬を挟まれる。
「おぉい！顔でかいネタは要らないのよ！」
「別にお顔はちっちゃいじゃん。辰哉くん」
「本当にそう思ってる？」
「ほらー、顔並べたらそんなに大きくないもん」
って頬をくっつけると。
顔を向けられて、ちゅってキスされる。
不意打ちに、顔が赤くなっていくのが分かる。
「かぁいい」
「……辰哉くんは、おうちだといちゃいちゃしたがるよね」
「そうかなぁ」
「なんかそんな気がする。
外……には一緒に行かないから分からないけど」
「やっぱり寂しい？一緒にお出かけとかできないの」
「インドアだから今のところ、困ったことはないかな……」
過去の再生なのに。
そこでソファを立ってキッチンに行った彼に
まとわりつく女性の影。
そして見知らぬ彼女に落とされる、優しいキス。
あぁ、今はきっと。
そんなふうに……
好きな人を愛おしそうに見つめるんだよね。って。
息もできないくらいに、苦しくなった。
やっぱりどれだけ好きでも、
届かなくなってしまった、遠い彼。
電話でも積極的なのは変わらない→←甘くて優しくて、でも今は別の人のもの
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ひな(プロフ) - きらさん» きらさん、教えて下さりありがとうございます！スマホで更新した際に触れてしまったようです。解除しました！ (2023年2月3日 11時) (
レス) id: d3c82ded38 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - オリ.フラ立ってますよ！違反報告されてしまう前に解除お願いします (2023年2月3日 10時) (レス) id: 0df082814a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年2月1日 17時
