観察力は優しさの裏返し 黄side ページ11
特大の爆弾を落としていった佐久間の一言。
ふっかに言うべきかどうか迷った結果、
言わない方がいいのかな。
なんて悩んでしまう。
今のあいつに彼女が佐久間と仲が良いなんて言ったら、
どうにかして連絡を取ろうとしてしまうのと
彼女のことを思って我慢しなきゃと思うのとで
より悩むに決まってる。
ふっかの悩みをより深くする結果になるだけかもしれない。
けれど解決の糸口に、なる可能性だってある。
どっちにしろ、俺が決められることではないんだけど。
「ふっかも優しいんだよなぁ……」
「ふっか”も”？ってなに？岩本くん」
後ろからかかる低い声。
あぁ、面倒なのにバレたなと思ったけれども。
「いや、別に」
「まぁ、いっすけど。
岩本くんが無駄なことで悩んだりしないと思いますし」
「あ……うん。ありがと」
「で、ふっかさんになんかあったんすか。
佐久間君も関係してます？」
後で入ってきた３人の中でも目黒は今でこそ馴染んだけれども、
どこか観察して察知する能力が高い気がする。
「うーん」
「まぁ、どうせふっかさんが悩んでることの原因を
佐久間くんが掴んでるけど、それを本人は言ってないから
岩本くんから言えないし。
でも解決してあげたいし。みたいなことじゃないんですか」
「ま、まぁ……そんなとこかな」
変に的確な目黒、実は全部知ってるんじゃないかと思うけど、
こいつの把握してるのは基本、枠組みとかで。
それを変に解釈して引っ掻き回すことはない。
そういうところは、凄いなと思う。
「いいんじゃないですか、放っておけば」
「え？」
「あの２人だったら、そのうち佐久間くんが悩むふっかさん
のこと見ていられなくなって助けるでしょ」
「そうかもしれねぇけど」
「岩本くんはどんと構えてて下さい」
「まぁ、そうだよな」
「俺にとっては”岩本くんも”優しいっすよ」
にかっと笑うと、個人仕事のために先に出て行く目黒の背中に、
あいつもあいつで忙しいのに人を見て気を遣って。
疲れないのかなぁと心配になった。
Uberよりも貴重なきみからのご飯→←あの時期の俺は余裕がなかったなんて言い訳だから 紫side
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ひな(プロフ) - きらさん» きらさん、教えて下さりありがとうございます！スマホで更新した際に触れてしまったようです。解除しました！ (2023年2月3日 11時) (
レス) id: d3c82ded38 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - オリ.フラ立ってますよ！違反報告されてしまう前に解除お願いします (2023年2月3日 10時) (レス) id: 0df082814a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年2月1日 17時
