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「だったら何?佑亮だって長谷川を嫌ってたじゃないか」
「だからって、そんなことしないですよ」
いとも簡単に認めた
悪びれもしないで、目なんてちょっとも逸らさなかった
「…佑亮は、真っ直ぐだよなぁ」
「は?」
「そういう絵空事を言うにピッタリだよ」
「言葉で彼女を守れたのか?」
鉛のように冷たくて重い言葉が俺にのしかかった
「言葉だけで君は何も現状を変えようとしなかったのに、僕がAちゃんを守るためにやったことを責められるのか?」
何も言えなかった
口が開かなかったのだ
間違っているはずなのに、非の打ち所のないことばに胸が苦しくなる
暴力はダメだなんて言えるはず無かった
俺はAのことを思っていると言いながら、決定的な何かをしようとしなかったのだ
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妖夢 - 続きがとても気になります!更新頑張って下さい! (2018年3月29日 18時) (レス) id: 06d5480a49 (このIDを非表示/違反報告)
しらゆきこ - 更新楽しみにしてます!! (2018年2月27日 0時) (レス) id: 6892ebfcfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はに | 作成日時:2018年1月14日 2時