97話 紫色の先輩後輩の告白 ページ11
A目線
マンちゃんが泣いた後、私達はお茶会の続きを楽しんだ。
最初は、目尻に涙を貯めそうになっていたマンちゃんだったが、徐々に笑顔が戻っていった。
「ありがとうめう!」
『こちらこそ!また誘ってね!!』
私は、マンちゃんに手を振ってその場を離れた。
〜我々城 廊下〜
時刻は午後5時を回った所だ。
そろそろ、食堂に向かおうかな。
なんて、思い始めていた時だった。
「A先輩ッ!!」
「Aッ!」
『えッどうしたの、ショッピくんと兄さん?』
廊下の向かい側から走ってきた影は、ショッピくんと兄さんだった。
「え、えっと・・・。」
「ほら、頑張って。」
しどろもどろになっているショッピくんを、兄さんは励まして前に出した。
「・・・A先輩の事がッ、好きでしたッ!!」
ショッピくんは、私に告白をしたのだが少し違和感があった。
“でした”?もしかして、
『・・・もしかして、私がグルッペンを好きなこと知ってる?』
そう言うと、ショッピくんはコクンッと小さく頷いた。
あぁ、だからね。
『好きだってこと、伝えてくれてありがとうね。恋愛的には受け取れないけど、友達としてまたよろしくね。』
「ッはい”、ぜんぱいッ!!」
ショッピくんは堰を切ったように泣き始めた。
私は、ショッピくんの背中を優しく叩いて落ち着かせようとした。
「・・・なぁ、A。」
『うん、兄さん。』
「俺も、好きだったよ。」
「これからも、友達としてよろしく。」
『もちろんだよ。』
そう言って、兄さんは小さく笑った。
すると、兄さんは思いだしたように私に話した。
「そういえば、Aをひとらんが探してたよ。」
『え、ゲドちゃんが?』
「うん、大事な事らしいから。」
『え、でもショッピくんはッ・・・。』
「・・・大丈夫です、ありがとうございました。」
『そっか、じゃあ行ってくるね。』
そして、私はゲドちゃんを探しに行った。
「・・・本当は大丈夫なんかじゃないだろ、ショッピ。」
「はい・・・。」
「ほら、おいで。色々と吐き出したいでしょ?」
「ありがとうございますッ・・・。」
Aが去ったあと、紫色の先輩後輩は色んな話をしながら食堂へ向かった。
残る愛は、白色のみ
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クルカ(プロフ) - masamasa009900さん» 閲覧、ありがとうございます!励みになります!! (2020年4月16日 7時) (レス) id: b24420932e (このIDを非表示/違反報告)
masamasa009900(プロフ) - 最後のエピローグがとても心に残りました!応援しています! (2020年4月16日 1時) (レス) id: 3d3e8aa57a (このIDを非表示/違反報告)
クルカ(プロフ) - ゆきのさん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2019年5月2日 14時) (レス) id: b24420932e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの - はぇ〜めっちゃ語彙力ありますね!これからも応援してます!!! (2019年5月2日 14時) (レス) id: 97b7b2cea4 (このIDを非表示/違反報告)
クルカ(プロフ) - イムさんさん» 一回やらせてみたかったんですよねぇ、まぁ現実は・・・「失礼な事、考えてへんよなぁ?」・・・サーセン(← (2019年1月21日 18時) (レス) id: 9c782127cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クルカ | 作者ホームページ:http:/uranai.nosv.org/u.php/hp/yukanovel01/
作成日時:2019年1月7日 14時