『パパがいる』

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「テヒョナ...？」


『ああ、出たの。はあ』


「だ、大丈夫？え？」


『みかんちゃんは？』


「寝かしたよ、てか泣いてる？w」


『ぐすっ....写真これ』









みかんを風呂に入れて

寝かしつけた後

待っててもらったテヒョナのところに行く

台所の隣の部屋

台所の明かりだけが頼りの薄暗い部屋

奥に置いてある棚の前に彼は立っていた









『これ...みかんちゃん何歳？』


「これは、このころは確か2歳くらいかな」


『お前は何歳？』


「19くらいかな」


『19か、そっかぁ』


「うん」


『気持ち悪い』


「え？」


『うえっ...』


「ちょっ」


『ああ、うぅ収まったあ』


「よ、よかった(汗)」









私とみかんの写真を見て泣いていた

酔いすぎて感受性豊かになってるに違いないと

でもそんな状態でも彼は何を思って泣いたんだろう

憐れみ？後悔？情け？








「ねえ、てか何で来たの？」


『確認したいことがあって来たの』


「何？」


『みかんちゃんのこと。』


「うん？」


『父親は俺なの？』


「....うん」


『他の男とかじゃなくて？』


「テヒョナがソウルに行くって言った時に妊娠がわかったんだけど、

そのまま産んで今って感じ」


『今、男は？』


「いない」


『んー、ちゃんと確認したいんだけどさ。みかんちゃんと俺の。その〜血縁関係？』


「どうして」


『俺の状況が状況だから...はっきりしときたくて。』


「はっきりさせる必要ないよ。父親はどうしてもテヒョナだけど...

もう関わらなくていいから。関わらないで大丈夫。」


『誰が関わるって言ったの？関係をはっきりさせたいって言っただけなんだけど』


「あ、ごめん」


『関わらないで大丈夫とか、何強がってるの？男くらい作ったら？』


「いや、あの強がりとかじゃないから。酔ってるからなの？

変に態度でかいよ大丈夫？」


『何それ、俺が必要だからA子さんのコネ使ってコンサートに会いに来たんじゃないの？

わざわざ家にも来て心配してやってんのに』


「は？心配？必要？関係をはっきりさせたいから来ただけじゃないの？

芸能界で人気出てだいぶ人が変わったみたいだね、

八方美人じゃないとうまくやってけないから麻痺しちゃった？

言ってることめちゃくちゃだよ」








少し変わっていたけど

人のことを尊重する心優しい彼だった

今は作られた人格に自分自身で混乱しているような

色々な重圧に縛られているような

別の彼を感じた

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