百六十四話 月日 ページ5
月夜さんの車であるロールスロイスのファントムに乗り、私達は來夜の"別荘"へ向かう事にした。
因みに月夜さんの家は超高層マンションの最上階であり、私はついついそのマンションを見上げてしまった。
運転席に乗る月夜さんは腕に巻かれたパテック・フィリップの時計をちらりと見ながら、「今日は雨は降らないみたいだね。」と呟いた。
A「雨?」
その呟きに、真っ先に疑問を浮かべたのは私だった。
月夜「卒業式から、ずっと外の世界とは遮断されていたAちゃんは分からないかもしれないけど今は六月で、日本列島は梅雨入りしてるんだ。」
月狂と生活していた時、カレンダーになんか目を通さなかったから、もうすっかり月が変わっているのに、気が付かなかった。
三ヶ月も経っていたのか……………。
月夜「來夜君の別荘へ行く前に、ちょっと寄って行こうか。」
A「…何処にですか?」
月夜さんは振り向かないまま少し間を置いた。
月夜「阿部涼真君のお墓参り。」
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日名無 りん(プロフ) - NZMさん» ありがとうございます!!!!綺麗なんて……!!!光栄です!!! (2019年12月3日 23時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
NZM(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても綺麗な作品だなと思いました! (2019年12月2日 23時) (レス) id: 13f970b2f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - まりもさん» それは本当に良かったです!皆様のお陰様で無事完結を迎えられました! (2019年7月27日 21時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ヤンデレ系は苦手なのですが、これは続きが気になるほど面白かったです。完結、おめでとうございます! (2019年7月27日 14時) (レス) id: 6b2aac275b (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» マジか衝動でここまで描けるのすごい (2019年7月25日 15時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年6月21日 18時