百七十四話 成長したんだな ページ15
はらり、はらりと私の首筋に印を付けていく來夜。
それは月狂に比べるととても薄くて、今にも消え入りそうだった。
來夜「漸くだ。」
A「…………。」
來夜「漸くお前をまた愛する事が出来た。」
蚊取線香の匂いより、來夜のキンモクセイの甘い香りが、鼻孔をくすぐった。
來夜「ほら、脱がしてやる。」
その罪な程に妖艶な笑みは、これから起こる出来事を予想している。
A「だっ…駄目だよ來夜……。あっ。」
來夜は待たずに私の着ていた服を乱雑に脱がせた。
來夜「思った通り、凄く綺麗な肌………。そしてこの身体…………」
"成長したんだなあ。"
陶酔した目を細めると私のお腹をそっとなぞった。
私は手で口を覆って溢れ出る声を抑えた。
來夜「声を聞かれるのが嫌か?」
頷く事も何故か恥ずかしく、私は顔を壁面させた。
來夜はいきなり私の手を口元から剥がしとると、唇で私の唇を塞いだ。
角度を変えて接吻する唇。
お互いの唾液が混じり合い、クチュっと音を立てている。
來夜「これで声は聞こえないだろう?」
・
百七十五話 瞳の奥に→←百七十三話 だからお兄ちゃんはもう…
212人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヤンデレ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
日名無 りん(プロフ) - NZMさん» ありがとうございます!!!!綺麗なんて……!!!光栄です!!! (2019年12月3日 23時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
NZM(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても綺麗な作品だなと思いました! (2019年12月2日 23時) (レス) id: 13f970b2f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - まりもさん» それは本当に良かったです!皆様のお陰様で無事完結を迎えられました! (2019年7月27日 21時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ヤンデレ系は苦手なのですが、これは続きが気になるほど面白かったです。完結、おめでとうございます! (2019年7月27日 14時) (レス) id: 6b2aac275b (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» マジか衝動でここまで描けるのすごい (2019年7月25日 15時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年6月21日 18時