百六十四話 君は永遠に逃げられない ページ45
私は勢い良くベットから這い上がり、逃げようとする。
だけど首輪に繋がれた鎖のせいで、ベットから降りた所で終わってしまう。
月狂「あはは、なーに?逃げようとしてるの?」
ゆっくりと起き上がり、悪魔の笑みを浮かべるそれは、私が何より恐れていたものだった。
逃げなきゃ。
逃げなきゃ。
私は首輪を外そうとしたが、どういうわけか外れない。
ガチャガチャと金具を弄る手に汗が滲んでくる。
心臓の鼓動が加速して、更に焦ってしまう。
A「…外れて………外れて…………。」
だけど首輪は外れてはくれなかった。
ふと、サイドテーブルに置かれた赤い薔薇が沢山活けられた花瓶に目を向けた。
私は最後の賭けをしてみる事にした。
悪魔がゆっくりと起き上がり、私の方へ歩み寄る。
月狂「君は永遠に俺から逃げられないの。」
彼がそう言った次の瞬間、私は花瓶を床目掛けて思い切り振り落とした。
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lkwisterven - ここまで一気読みしたけどヤンデレ怖い (2019年7月24日 12時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 瑞貴(siera)さん» わわっ!ありがとうございます!完結まで頑張ります! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
瑞貴(siera) - いつも閲覧させてもらっています!!楽しみで仕方なくてドキドキしてます!!これからも更新頑張ってください!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: e176c72e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年6月8日 18時