百五十五話 たとえ今は君と別れても ページ36
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自分の頬が熱くなるのが分かった。
來夜「………聞いてたんですか。」
月夜「失礼。聞かれちゃまずかったかな。」
悪戯っぽく笑うと俺の隣に腰を降ろした。
ふんわりとシトラスの爽やかな香りが俺の鼻孔を掠めた。
俺と顔を合わせ、にこりとした。
その笑顔は、男の俺でさえ心惹かれるものだった。
月夜「瀬をはやみ、岩にせかるる滝川の
われても末に、あわむとぞ思ふ。」
目を細めて、綴った。
月夜「川の瀬の流れが早いので岩にせき止められた急流が、一度は分かれても、のちにはまたひとつになる滝川がある。
＿＿＿それと同じように、たとえ今は恋しい人と別れても
将来は必ず結ばれると信じている。」
"そんな詩だよ。"
その時、ずっと雲に隠れていた月がぱっ、と姿を現し、月夜さんをぼんやりと照らしだした。
………今夜は、満月だ。
月夜「未来は誰にも分からない。………だから、未来ではきっと出会えるって信じるんだ。」
"その方が楽しいだろう？"
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lkwisterven - ここまで一気読みしたけどヤンデレ怖い (2019年7月24日 12時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 瑞貴(siera)さん» わわっ！ありがとうございます！完結まで頑張ります！ (2019年6月21日 18時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
瑞貴(siera) - いつも閲覧させてもらっています！！楽しみで仕方なくてドキドキしてます！！これからも更新頑張ってください！！ (2019年6月21日 17時) (レス) id: e176c72e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日名無 りん | 作成日時：2019年6月8日 18時
