検索窓
今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:306,198 hit

百四十二話 その感情の名は ページ23

鎖がジャラリ、ジャラリと金属音をたてた。

月狂「だからこれからも一生、自分は人間の唱えるその感情を理解出来るはずがないとも思ったし、理解しようとも思わなかった。」


"そんな時にね"

そこで彼は私の目を見た。
絡み合った私と彼の目線。
ふっ、とどんな名画よりも美しく、心打たれる程の微笑を、彼はそのひとつの芸術品とも言える貌に、貼り付けた。

月狂「Aに出会ったんだ。」

心の底から幸福を感じるような、そんな声だった。

A「私……?」

月狂「そう。君に出会って、俺は漸く解ったんだ。」




"愛という感情が"




彼の瞳はキラキラと、どんな宝石よりも輝いて見えた。
今、月狂は何を見ているのだろうか。
彼の目には、この世界がどんな風に見えているのか。
私には全く理解出来ない。


月狂「俺は何も望みはしなかった。だけど君に出会って、初めてどんな犠牲を出そうとも、手に入れたいものが出来た。…………だからA。」


彼の手が私の首元に差し掛かった。



"もう二度と、逃げないでね"

百四十三話 お仕置き→←百四十一話 愛なんてものは



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (93 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
176人がお気に入り
設定タグ:ヤンデレ , 狂愛 , 名前変換オリジナル   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

lkwisterven - ここまで一気読みしたけどヤンデレ怖い (2019年7月24日 12時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 瑞貴(siera)さん» わわっ!ありがとうございます!完結まで頑張ります! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
瑞貴(siera) - いつも閲覧させてもらっています!!楽しみで仕方なくてドキドキしてます!!これからも更新頑張ってください!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: e176c72e2d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年6月8日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。