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6 Butterfly ページ6
涼翔「……僕はお前を絶対に赦さない…!!」
目の前の相手は怪物を見る様な、邪悪と強い憎悪に満ちた眼で俺を睨み付けた。
嗚呼、これじゃあ仲良くなるなんて、到底出来ないね……。
乱雑に肩に置かれた俺の手を振り払うとくるりと身体を反転させ、俺に背を向けた。
A「涼翔!」
そんな荒んだ義弟に、愛しい愛しい彼女が声を掛けた。
当然、彼は振り返る。
彼女の声だから。
涼翔「どうしたの、お姉ちゃん。」
彼女に声を掛けられただけで、氷が溶けた様に、表情が綻ぶのがどうしてなのか、俺には解る。
A「来月の新人戦、頑張ってね!」
だって………
涼翔「頑張るよ、だからお姉ちゃん…」
だって彼は
「お姉ちゃんも見に来てね。」
彼女を姉では無く一人の女性として愛しているからだ。
同じ想いを持つ者が居ると…彼への俺の心情はどうなると思う?
嗚呼、嫌だな。
とてもとても嫌だな。
そう強く嫌悪するんだよ。
だってAの事が好きだから、俺の他にAに好意を寄せる人間が居るのを、赦せないんだよ。
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年10月20日 13時