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4 Butterfly ページ4
ティーカップに、湯気立つ紅茶を注げば、ダージリンの優美な香りが広がる。
A「わあ、美味しそう!」
彼女はテーブルに並べられた俺の朝食を見て、嬉々として目を細めた。
狂夜「さあ、紅茶が冷めないうちに召し上がれ。」
A「うん!いただきます!」
『……先週から相次ぐ通り魔事件に、またもや被害者が出ました。…死亡したのは、市内に住む大学生の女性で……』
画面の向こう側にいるニュースキャスターが、つい最近起きた外の世界の出来事を述べている。
A「通り魔だって…怖いね……。」
か細い声を絞り出すAは、外の塵共を恐怖しているのか。
…………大丈夫だよ、A。
君を害虫の這いずり回る世界になんて、出してあげないからね?
狂夜「そうだね…A、気を付けてね?外出する時は、絶対に俺を呼んでね?」
……だから
安心してね。
A「はぁい。」
……Aを傷付ける奴は俺が消してあげないと。
その時だった。
涼翔「__お姉ちゃん、おはよう。」
朝の甘い時を遮った声は刹那、響き渡った。
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年10月20日 13時