三十話 お姉ちゃん… ページ31
sideミツル
お姉ちゃんの居場所が分かった。
沢山の人間を駆使して、漸く見つけたお姉ちゃんの居場所…。
ミツル「……………ドイツ………!」
…………お姉ちゃん、そこに居るんだね。
待っててね、僕が必ず迎えに行くから。
僕は黒いスマートフォンを手にとり、來夜さんへ電話を掛けた。
お姉ちゃん…。
お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん…。
だが來夜さんが応答する気配は一向になかった。
『…お掛けになった電話番号は、現在、電波の届かない所にあるか、電源が入っていない為………』
代わりに聞こえてきたのは、無機質な女性の声。
來夜さんが電話に出ない…!?
彼に何かあったのだろうか。
僕は考える前に家族の寝静まっている静寂の走る階段を駆け下りていた。
…両親はまだお姉ちゃんが來夜さんの所にいると思い込んでいるのだ。
……僕達は言えなかった。
真実を。
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日名無 りん(プロフ) - ふわさん» ありがとうございますっ!!はい、月狂のイメージ画です! (2019年9月27日 15時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
ふわ - このシリーズ大好きです!十四話のイメ画は月狂ですか?? (2019年9月26日 22時) (レス) id: 52abb0a881 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - あ、やばっ「」つけんの忘れてた (2019年8月19日 19時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» 本当の幸せはその者しかわからないぞ。そうか…ならばこの先を行くことだそうすれば君に幸福が現れるであろう。 (2019年8月9日 13時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - lkwistervenさん» 「恨まれるのは…僕も怖いよ。だけどあの悪魔の所にいちゃ、お姉ちゃんは本当に幸せにはなれないんだ。僕はお姉ちゃんが心の底から幸せになって欲しい。その為なら、この僅かな躊躇いも飲み下せるよ。」 (2019年8月8日 16時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年7月23日 23時