十話 認められたくて ページ10
事実父が俺を認めたり、褒めたりしてくれる事は無かった。
それでも俺は父に認められたくて、褒められたくて
見て欲しくて、勉強を熱心に、熱心に重ねた。
そしてテストで100点をとる事が出来たのだ。
その答案を見て、嬉しくて嬉しくて。
漸くお父さんに認めて貰える。
褒められる。
來夜「お父さん見て見て!僕、テストで100点とったんだよ!!」
書斎へ押し掛けると仕事が終わった父は手で額を抑え、大きな重い溜息をついた。
父「はあ、本当にうるさいなあ。お前は……。今忙しいから出ていってくれないか?」
面倒くさそうな声だ。
來夜「でも、お父さん!」
その時、父の目がギラりと光った。
害虫でも見るような目で僕を睨んでくる。
金剛力士像のようなおっかない顔。
…ああ…………
お父さんが、怒ってる。
父「あぁ!?何なんだよお前は!出ていけって言ったのが聞こえなかったのか!?」
雷よりも怖い声。
僕が何よりも怖いもの。
來夜「で、でもお父さん…僕やっと100点とったんだよ……だから、見て欲しいな…」
ガクガクと震えながら答案用紙を父に差し出す。
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メロンパン - やべっ、怖いけど、おもろいが勝つわ。止まんないですわ。 (2020年12月9日 16時) (レス) id: 0e27099bf0 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 新しいの見っけ☆←オrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr (2019年8月24日 9時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年5月16日 23時