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突然背後から氷の様に冷たく、鋭い、低い声がした。
私は驚いて振り返る。
おもわず、息を呑んでしまった。
見た事もないような美しい人が私の背後にたっていた。
太陽を知らない様な白い肌。
血の様に真っ赤な紅の唇。
淡いブラウンの髪の毛。
男性とは思えない程に、異様に美しい人だった。
まるで人形の様に生気を纏わない美しさだった。
一瞬にして心を奪われた。
人形よりも美しいその人の貌には、明らかに警戒の色が浮かんでいた。
「あ、あの…。」
「君は一年生?」
警戒の色を浮かべたまま、相手は不愉快そうに聞いた。
「は、はい………。まだ、色んな教室とか分かんなくて…。歩いていたら迷ってしまいました……。」
「…………そうなんだ。何組?連れて行って上げるよ。」
彼はほそく微笑んだ。
みとれる、というのはこの事か。
「あ、ありがとう…ございます……。」
私は何故か、恥ずかしかった。
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日名無 りん(プロフ) - 彩華さん» ありがとうございます嬉しみが深いです泣泣 (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - りんさんのヤンデレ作品大好きです (2019年7月25日 19時) (レス) id: e94a41b362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年4月27日 20時