骨の髄まで染め上げて【完】

九話 いつも苦しんでたお母さんを ページ9

づかづかと眉を釣り上げながらお母さんは僕の方へ向かってきた。

そして、拳て頬を思い切り殴った。


母「皆言うのよ！私の性格が悪いから、皆私を捨てるんだって！！」

お母さん…。
僕はお母さんを捨てないから…。
だから泣かないでよ…お母さん……。

母「皆笑って言うのよ！自業自得だって！ざまあみろって！！」

僕を殴っている事にすら忘れているかのように、母は僕なんか見ずに悲痛な叫びを出しながら殴り続けた。

母「私が悪いの！？なんで私は幸せになれないの！！私だって、父親から…あんな汚い父親から毎日ずっとおかされて…母親に殴られてきたのに…………あんなに辛い想いしたのに！私の人生ってなんなのよッ！！！」

僕に馬乗りになっているお母さんは泣き叫んだ。
お母さんの涙が、僕の頬にぽたぽたと落ちてくる。



ごめんなさいお母さん…。


僕、いつも苦しんでたお母さんを助けたいんだ…。

十話 お母さんの言う事聞くから…→←八話 男なんて

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