君には言えない。2

似てる声 ページ14

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「俺のために隠してくれてたんでしょ？」





「それもあるけど、自分のこと守ってたのも大きい、ずるいなって思ってだけど嬉しい方がどんどん強くなってたもん。」






「幻滅してないし怒ってもないから。そんなしゅんとすんなよ、笑」


「もう彼女なんだし、ね。」





「耳まで赤いよ、」




「まじ自分で言って照れる



確かに嘘は嫌い

まあ、でも相手のことを考えた嘘は俺もついちゃうし
これからちゃんと話してくれればいい。俺も話すから。」







それでいいじゃん！ね、もう気にすんなって。


優しすぎます松倉くん







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「マッジで頭いたい。Aのちゅーがないと治らない」




舞台稽古の時にそう言ったのは元太。





「お前バカじゃねえの？笑」




そうつっこんだけど、頭が痛いのは嘘じゃないことくらい分かってたから薬を渡す。海斗愛してる〜って抱きついてくる元太は、少しうっとおしいけど可愛い








「体調治すわ今日早く帰る」




ご飯の誘いはすぐ乗る元太、本当に辛そうで

家に着いたくらいの時間に電話をかけた。




まだ外にいるみたいで、声は辛そうだった。









「え、元太くん？！どしたの…いや待って顔色わるい、熱…はなさそう、」







電話越しに彼女と似た声。





「…A」




元太の低い声が聞こえた。気がした。









多分勘違い。


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