君には言えない。2

空まわり ページ2

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「頭痛くてやばかったけど、Aに会えたし。

2回目のチューもできちゃったし元気出た〜」





「…頭痛くなくなった？おうち帰れる？」





「おねーさん、スルーがお上手で」





「明日、舞台でしょ？寝ないとだし、ふざけてないで！」





「ぷりぷりすんなって〜。分かってるもん

てか舞台は見に来ないの？」





「！！聞いて、実は最終日当たってるの。すごい楽しみ。松倉くんには内緒ね」









さっきの怒った顔から、ぱーって嬉しそうにしちゃって。勝ち目ある？これ。

俺告白したよね？





いや、いやいや、負けるな俺。松田元太、めげるな







「俺のことも見てね。」





「え、うんもちろん！みんなのこと見る、お話も楽しみ」





電話が鳴った。

画面を見たA、何故かすぐ出ない。
出なよって言ったら外行こうとするから、あぁ海斗からかって予想









寒そうにベランダで話してる姿を、あったかい部屋の中から見て。好きな子に何させてんだよって、情けない





窓を開けてマフラーを無理矢理巻いた、

　


「Aごめん。寒いから、もうすぐ帰るし。中で話して。静かにするから」



ありがとごめんってちっちゃく返事して、戻ってくる。






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