フープピアスに触れたくて

優しい君 ページ3

「宮近〜ごめん〜、今度お詫びする…」




「Aの世話は慣れたから。笑 気にすんなって、とりあえず送るから家の場所教えて」




まだ終電は余裕の22:47 二駅隣に住んでるから近いし送るって宮近。どんだけ優しいの





「宮近…ほんとありがとね。」




「いーえ、こちらこそいつも面白い姿見せてくれてありがとな」




駅に着く。家まで徒歩15分、少し遠いし寒いし宮近ごめんねって心の中でも謝罪。



少し酔いが覚めてきたな。









ふわっと夜風から香る、春と夏の匂いに混ざった宮近の香り。香水？柔軟剤かな？


「…いい匂い」




気がついたらスンって、宮近の首元を嗅いでた。やっちゃった、これは気持ち悪いよねさすがに



「…ごめ、わざとじゃ、………宮近？」




謝ろうと思って顔を上げると、耳が真っ赤の宮近。手で口元を押さえて、視線が全然合わなくて引かれたかもって。




「………ばかじゃん、何してんの？俺に欲 情でもしたの？笑」




伏し目がちな視線、いつもと違う顔。宮近ってこんな色気、あったっけ？






「な…何言ってんの！ばか！てか、宮近も顔真っ赤じゃん。照れてんの？ねー、照れちゃった？」




急に恥ずかしくなって、饒舌になる口。





「照れてないけど、Aのこと可愛いなって思ってる」





突然の爆弾投下。

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