勘違いのおっちょこちょい

No.27 ページ27

「う、うん……あの、藤井くん。できれば私が漫画描いてるってことは内緒にして欲しいな……」



さすがに、あの、うん。泣

これ以上被害拡大できないからね……
そろそろ社会的に死にそうです……


藤「花野さんがそう言うなら誰にも言わんよ」



アーーーーーータスカッタ、さすが神の子




藤「あ、じゃあ誰にも言わん代わりに、１つだけお願いしてもええかな」




ええ！あなたからのお願いならなんなりと！
金ですか！？金ですね！是非口座番号教えて頂きたい！



「うん！今私手もち5000円しかないんだけど、あとどれくらい必要かな？？」




今口座いくらあったっけ？この日のためにツイン貯金しておいてよかった………





藤「いや、お金いらんよ(笑)暇な時でええからここで俺とおしゃべりせん？」




oh my goddamn！！！！！！


なんてこと！無課金で藤井くんとおしゃべり？？？なにこのイベント(泣)(泣) 私しぬのかな………



「え……ほんとに？本当にお金いらない？
でも、藤井くんと喋りたい子他にもたくさんいると思うんだけど………」




藤「いらんわ！普通友達と話すのにお金とらんやろ？それに、花野さんにしか話せないことやねん」



と、ととと、とも、ともだち？？？



「と、ともだち……」


藤「おん、今日からよろしくな、A」






お母さん、アタイをこの世に産んでくれてありがとう。アタイ、幸せな人生だったよ。




最期に見た空はまるで、藤井くんの瞳を写したかのように青く澄み渡っていました。あれ、作文？

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