検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:16,324 hit

3 ページ38

「俺に嫉妬したんか」

「そういう言い方すんなや!」

「やってそうやろ?俺みたいにヒナに甘えて欲しいんやろ」

「〜〜〜っ」

「でもそれは横、無いもの強請りやぞ」


すばるが真剣なトーンで当たり前のように言ってくる。
俺は「ないものねだり?」とすぐに聞き返した。


「確かにヒナは俺の前で弱いところ見せてくれたかもんしらん。けど、それ以外の姿は全部お前に見せてたぞ?横に対しての信頼度は引くレベルやぞ?それ以上をなんで望むねん」

「っ、そういうことちゃうねん!!!俺に気使ってるヒナが嫌やねん!!彼奴がこれ以上無理してしまうのが嫌やねん!それを無理矢理じゃないと止めれへん自分がもっと嫌やねん!!」

勢いよく言い切ればすばるは嬉しそうに笑った。

「なに笑ってんねん!!」

「いやぁ、めっちゃ素直になれるやんって思って」

「はぁ!?」

「どうせその日から会話も殆ど出来てないんやろ」

「ゔっ、それは……「その素直な思い、そのままぶつけろや」

「…………それが出来たら困ってへんわ」


すばるは相変わらず嬉しそうに笑ってるし、酒がさっきよりも進んでる気がする。


「素直に言葉伝えへんと大変なことなるで」

「なにがやねん」

「…………他の奴らは大丈夫そうか?」

「?……最近はよく3人でスタジオ入ってるで」

「亮は」

「はっ?」

「亮はどーや?」

「…………すばる、冗談なら笑えんぞ」

「冗談ちゃうわ。お前との約束やったやろ?彼奴らのこと見といてなって」

「………………錦戸さんはもう見ることも出来へんけど?」


すばるは俺の言葉にさっきまでの笑顔から180度変わって不機嫌そうな顔をした。

「そうやっていつまでも亮のこと拒否したんなや」

「拒否なんかしてないわ。ただ……今は“俺ら”のことで手一杯やねん」

「なんでそんな頑ななん?俺の時はもう少し早い段階で受け止めてくれてたやんか」

「………………すばるは知らんからやん。どっくんが、居らんようになってから……丸が………………」

そこまで言ってすばるは多分、察したんやろうな。
なんだかんだ丸と通じ合ってたすばるやし。

「…………でも、亮のことも見たってな。ずっと寂しがり屋なうさぎちゃんやねんから」

「……………………わかった」


何となく話を終わろうの雰囲気が出ていた。
そこから俺とすばるは全く関係ない話をした。



俺はすばるの話をもっと早く聞けば良かったと今なら思う。
あんな事が起こるぐらいなら。

青side→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞ , ほほえみ , 橙黄   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひなまる | 作成日時:2022年6月27日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。